好調サンフレッチェの“現在地”。リーグ2位に対する指揮官と主将の「評価と危機感」

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2018年03月21日

「今までやってきたことを、否定するリセットの仕方はしたくない」

開幕3連勝でスタートダッシュを切り、広島は4節を終えて2位につけている。写真:徳原隆元

画像を見る

 開幕3連勝を達成し、幸先の良いスタートダッシュを切った広島は、4節終了時点で勝点10の2位につけている。4節の磐田戦はスコアレスドローに終わり連勝が止まったものの、チームの実力を測るうえで「良い薬になった」と城福浩監督は振り返る。
 
「焦れるような試合で、勝点ゼロに終わる可能性はあった。相手も失点したくないので、守備にエネルギーをかけていた。それでも、あれぐらいのプレッシャーのなかで、(相手を)剥がしていける(攻撃の)質を持たないと。どのチームに対しても勝点3を獲るには、まだまだ謙虚に質を上げなければダメ。
 
 ビルドアップだけではなく、中盤が前を向いた時の(前線の)動き出し、その動き出しのなかで(中盤が)誰を選択するか、フィニッシュのコントロールの精度とか。個人が自覚をして上げる能力と、チームとしてボールがもっと自然に回るところはやっていかなければいけない。この試合を良い経験にしなければ」
 指揮官は攻撃力への危機感と改善を述べつつも、あくまで「今までやってきたことを、否定するリセットの仕方はしたくない」。つまり、リーグでわずか1失点の守備は継続すると言う。
 
「(今日の試合でも)アダイウトンにシュートを2本か3本か打たれたが、決定的な仕事をさせる余裕は与えなかった。それはチームとして4試合で失点1に抑えられている(要因で)、そこは継続したい。勝点1を取れたのは評価するし、失点の数も評価している」
 
 城福監督の「攻撃の改善と守備の継続」を、キャプテンの青山敏弘は次のように語る。
「良い守備から良い攻撃と、良い攻撃から良い守備は、つながっていること。(今は)誰がボールに行くのか整理されて、そこに行く判断とフィジカルもある。(今日の試合は)前半には良い攻撃もあったけど、守備から攻撃のところが上手くいかなかった。今のままじゃダメ。それでも、勝点を拾うのは大事になってくる」
 
 インターナショナルマッチウィークのため、2週間の中断期間を経て、次節は31日(土)の川崎戦に臨む。そこから5月20日(日)のC大阪戦まで、ルヴァンカップも含めた15連戦が控えている。その連戦の初戦となる首位チームとの対戦は、好調サンフレッチェの実力がどこまで通用するか、今後を占ううえでも真価が問われる一戦になるだろう。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
名波浩監督が"教え子"の川辺駿に厳しいひと言。その真意がアツかった
古巣対決の川辺駿が敵になったあのアタッカーに感嘆「やっぱり、迫力が…」
【J1採点&寸評】広島0-0磐田|MOMは広島のダイナモ!古巣対決の川辺の評価は…
広島×磐田はドロー決着!暫定首位をキープした城福監督「まずは負けなかったことを評価したい」
名波浩監督はドローに納得せず「後半はあれだけゲームを支配していたので…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ