自ら売却し、後に高額で買い戻した例も…
マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、現地時間3月17日のFAカップ準々決勝ブライトン戦で、ルーク・ショーをハーフタイムに交代させた。
試合後、モウリーニョ監督はショーが指示通りに動かなかったと指摘。以前から再三にわたって批判してきた22歳の若手を、またも公の場で叱責した。これにより、ショーは今シーズン終了後の退団が検討されているともいわれている。
試合後、モウリーニョ監督はショーが指示通りに動かなかったと指摘。以前から再三にわたって批判してきた22歳の若手を、またも公の場で叱責した。これにより、ショーは今シーズン終了後の退団が検討されているともいわれている。
ショーは、モウリーニョ監督のお眼鏡にかなわなかったのかもしれない。だが、モウリーニョ監督の元を去ってから活躍し、現クラブに欠かせない存在となっている選手も少なくない。
スペイン紙『Marca』は19日、そんな選手たちの例を紹介している。筆頭に挙げられたのは、今が旬の選手、リバプールのモハメド・サラーだ。
サラーは2014年冬、チェルシー初のエジプト人選手としてプレミアリーグに挑戦。だが、モウリーニョの下では花咲かず、2シーズンで19試合の出場に終わり、イタリアへと去った。その後、フィオレンティーナとローマを経て、今シーズンから加入したリバプールで大活躍を見せているのは周知の通りだ。
チェルシー時代にモウリーニョ監督が放出し、今ではワールドクラスとなった選手といえば、マンチェスター・シティのケビン・デ・ブルイネも当てはまる。
2014年冬にモウリーニョ監督がヴォルフスブルクにデ・ブルイネを売却した時、移籍金は2200万ユーロ(約28億6000万円)だったとみられている。その額は、1年半後にマンチェスター・Cが獲得した時には7500万ユーロ(約97億5000万円)にまで跳ね上がった。
また、自身で手放した選手を、後に買い戻したというケースもある。チェルシーで大成しなかったロメル・ルカクは、レンタル生活を経てエバートンでブレイク。その間にマンチェスター・Uの指揮官となったモウリーニョは今シーズン、7500万ポンド(約112億5000万円)でルカクを自チームに呼び寄せた。
イングランドだけではない。スペインでは、レアル・マドリーのダニエル・カルバハルが、モウリーニョと別れてから大成した。レバークーゼン移籍後、ブンデスリーガで活躍。わずか1年後、モウリーニョ監督が去ったマドリーに買い戻された。今では、世界を代表する右SBだ。
モウリーニョ監督がチェルシー時代に獲得したフィリペ・ルイスの名前も挙がっている。アトレティコ・マドリーでリーガを制した彼のプレミアリーグ挑戦は、わずか1年で終わった。出場26試合で、F・ルイスはA・マドリーに出戻っている。
ショーがこれらの選手に続くことになるのか。まずは、本当に今シーズン終了後に退団するのか、その動向が注目される。