名古屋グランパスの新守護神、ミチェル・ランゲラクが好調だ。
 
　今冬にレバンテ（スペイン）から加入したオーストラリア代表の29歳は、Ｊ１開幕からの３試合を２失点で乗り切り、随所でビッグセーブを披露。２勝１分けと、昇格チームが上々のスタートを切る原動力となった。
 
　そんな俊英が、３月16日に自身のツイッターを更新。とある人物との２ショット写真を公開し、名古屋ファンを中心に大きな反響を呼んでいる。ほかでもない、ランゲラクにとって同胞の大先輩で、名古屋ＯＢの伝説的名手であるジョシュア・ケネディそのひとだ。
 
「今日はジョシュ・ケネディと落ち合って素晴らしい時間を過ごした。サッカルーズ（豪州代表の愛称）と名古屋グランパスのレジェンドだよ！ 僕も彼と同じくらい日本で成功を掴めたならどんなに幸せだろう」


 

　2009年に名古屋に入団したケネディは、持ち前の高さとパワーを活かしてゴールを量産した本格派のストライカー。名古屋では実に６シーズンに渡って活躍し、Ｊ１で133試合・64得点という結果を叩き出した。ドラガン・ストイコビッチ政権下の2010年にはチームを悲願のＪ１制覇へ導く立役者となり、10年、11年と２年連続でＪ１得点王に輝いた。いまでも名古屋サポーターの支持が厚い。豪州代表でも36試合に出場（17得点）し、幾度となく日本代表の前に立ちはだかった点取り屋だ。
 
　ツイッターの投稿欄には「素晴らしいストライカーだった」「お帰り、ジョシュ！」「ツーショット、微笑ましいです」「復帰してー！」などなど、さまざまなメッセージが寄せられた。ケネディは明日日曜日に行なわれるホームでの名古屋vs川崎フロンターレ戦にスペシャルゲストとして招待されており、試合を観戦し、イベントにも参加予定。本人はクラブ公式サイト上で「久しぶりの名古屋にワクワクしています。３月18日は名古屋のファン・サポーターの皆さんにお会いできること、皆さんと一緒にグランパスを応援できることをとても楽しみにしています」とコメントしている。
 
　ランゲラクはテストマッチを戦う直近の豪州代表メンバーから外れた。もちろんロシア・ワールドカップ出場の望みは捨てていない。大先輩との再会でリフレッシュした守護神は日曜日のＪ１王者との一戦で、猛アピールへのリスタートを切る。