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本田圭佑の代表復帰がもたらすプラスアルファ――教訓を知る31歳には"ふたり分の価値"がある

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2018年03月16日

ハリルの思考を理解しつつ、物が言える選手は、長谷部と本田ぐらいしかない

メキシコで11試合で4得点・5アシストと結果を出していた本田は、怪我でもない限りは外される理由がなかった。(C)SOCCER DIGEST

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 本田圭佑が昨年のサウジアラビア戦以来、約半年ぶりに日本代表に復帰した。
 
 代表への復帰は、しっかりとレールが敷かれていたようだ。
 
 2月に手倉森誠コーチがメキシコに赴き、念入りにチェックし、おそらく本田とも話をしたのだろう。本田自身も後期リーグ11試合で4得点・5アシストと結果を出していたし、怪我でもない限りは外される理由はなかったと思う。
 
 今回の欧州遠征は、ロシア・ワールドカップメンバー選考の当落線の選手の追試と新たに招集された選手の最終試験になる。だが、本田は単純に結果だけを求められるテストではないだろう。ロシア本番に向けて、代表チームでどんな役割を果たせるのか、プレープラスアルファの部分でも改めて評価されるはずだ。
 
 ハリルホジッチは、実利的な感覚の持ち主だ。自分が考えるチーム作りにおいて、その選手がプラスにならないと分かるとあっさりと見限る。過去、招集されても使われず、それ以降、招集されなくなった選手を見るとよく分かる。常に損得勘定という計算があり、チームには強い秩序を求める。「ボールを奪って早く攻めろ」「直線的にゴールを目指せ」等々はコンセプトであるのと同時に彼の秩序であり、それはここまで首尾一貫している。
 そのハリルホジッチの思考を理解しつつ、物が言える選手は、長谷部誠と本田ぐらいしかない。彼らは、欧州での経験においてサッカーという仕事上の批判や意見が私感情に及ばないことを理解しているので、思い切った意見をぶつけることができるのだ。
 
 ハリルホジッチは、選手を特別扱いしないが、実直に意見を言える選手、自分の思考に近い眼を持つ選手を大事にする。さらに自分の考えを自らが説明するよりもさらに一歩踏み込んで理解し、それをチームに徹底してくれる選手、そしてピッチで具現化してくれる選手も、だ。
 
 本田は、そういう選手のひとりだ。
 
 海外でプレーしてきた経験が長く、個人の戦術理解度も高い。監督の指示をこなす一方、戦術的な柔軟性を持ち、必要とあらば従来のやり方を吹っ飛ばしてプレーすることができる。日本の選手はハリルホジッチの指令を愚直に守り、持っている本来の良さが消えてしまうことがたびたび起こるが、そうはならないのだ。
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