「1か月遅れていたらW杯は無理だった」香川真司、無念の離脱にもポジティブに前を向く

カテゴリ:海外日本人

了戒美子

2018年03月15日

フランクフルトの控室で長谷部と30分近く…

昨年末から好調を維持していただけに、長引く離脱が悔やまれる香川。「自分の頭の中では切り替えができている」と気丈に振る舞った。

画像を見る

 香川真司の負傷は、当初の想定よりもはるかに重傷だったようだ。
 
 負傷したのは2月10日のハンブルガーSV戦。接触することなくみずからプレーをやめ、引き上げた。ボルシア・ドルトムント広報はスタジアムでメディカルスタッフの治療を受けるとのことだったが、試合後にドルトムント側のロッカーを訪れた酒井高徳は香川に会えずじまいだった。

 
 こののち、クラブおよび香川自身の沈黙は続いた。西野朗・日本サッカー協会技術委員長が「2、3週間かかるらしい」とアジア・チャンピオンズリーグのカシマ会場で漏らしたのが、負傷初期の数少ない情報だった。

 
 2月26日のホームでのアウクスブルク戦、取材したひとによると香川はメディアが待機するミックスゾーンを通過したそうだが、そのときは装具など身に付けず、普通の状態だったという。しかしながら先週3月8日、ヨーロッパリーグのレッドブル・ザルツブルク戦で相手FW南野拓実と言葉をかわすためにピッチに降りた香川を見て、多くの者が驚かされた。左足の患部がっちりと固定装具でガードされていたからだ。
 
 驚いたのは、単に固められていたからだけでなく、装具が大きいため、どうしても重傷に見えることと、1か月経ってもまだこの段階なのかという2点に対してだ。意外に怪我は重く、時間がかかっているのだと感じさせた。
 
 続く3月11日、フランクフルト戦。試合後にフランクフルトのロッカールームを訪れた香川は、長谷部誠と長らく話し込んだ。きちんと測っていたわけではないが、30分程度は部屋にこもったままだったのではないだろうか。ただその対話の前に香川は、「あとでメディア対応はするから」と話していた。最初からこの日は、報道向けに話をするつもりだったようだ。東日本大震災から丸7年にあたって話す必要があると考えていたのかもしれないし、3月下旬の欧州遠征に向けた日本代表のメンバー発表の前では、メディア対応をする最後のチャンスだったからかもしれない。
 
「最初はもっと早く復帰できると思ったけどまあしょうがないですね」と言う。腹をくくったのだろう。
 
「代表でプレーできるチャンスが少なかったなかで、ここで(3月の欧州遠征に)出れないのはすごく残念ですけど、自分の頭の中では切り替えができているし、4月、5月にいいプレーを見せて、しっかりと調整していきたいなと思います」
【関連記事】
「彼はロブを愛している」香川真司、伝説のループショットをブンデス公式が再絶賛!
「でかっ!」「さすがですねぇ」香川真司がJ開幕戦を観戦した超大型スクリーンを公開!
宇佐美貴史の4試合連続弾に絶賛の嵐!「価値あるゴール」「2万8千人のファンを魅了した」
日本代表主将、長谷部誠が珍しくブチキレた! 試合前には数百のテニスボールが投げ込まれ…
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ