Jリーグは、３月30日からeスポーツ大会「明治安田生命 eJ.LEAGUE」を開催することを発表、同９日にはJリーグの村井満チェアマン、Jリーグマーケティングの窪田慎二社長が登壇し、記者会見が行なわれた。
 
　FIFAが主催する「eWorld Cup 2018」の出場を賭けた国内予選も兼ねるという、今回の新たな試みについて、村井チェアマンは「世界のeスポーツの市場規模は、2016年シーズンで560億円ほど。４年間で３倍以上の規模になると言われている。2022年の中国・広州のアジア競技大会で公式種目となり、2024年、28年の五輪での正式化も検討されている。そうしたなかで我々も新たなお客様に関心を持っていただくというテーマのもとで積極的にチャレンジしていきたい」と語り、新たな事業機会を新規顧客の獲得につなげていく見通しを語った。
 
　また、記者会見にはゲストとしてプロeスポーツプレーヤーのマイキー選手が出演。「日本でもeスポーツが始まり、いい意味でびっくりしている。eスポーツは、気軽に誰でも参加できるし、年齢や性別や健常者・障がい者の区別なく戦えるのが魅力だと思う。日本でもゆくゆくは世界一を取れる選手が出てくればいい」などと語り、日本で本格的なeスポーツ大会が開催されることに期待感を示した。さらに会見後には、村井チェアマンとのデモンストレーションによる対戦で場を盛り上げた。
 

『EA SPORTS FIFA18』というゲームで争われる今大会は、「PlayStation 4」を使用。応募者をグループに分け、予選ラウンドを３月30日・31日、４月１日、同６日・７日・８日に開催。その後、決勝ラウンドを５月４日に開催することが決定している。予選ラウンドはオンライン上で、決勝ラウンドは東京・本郷の日本サッカーミュージアム「ヴァーチャルスタジアム」で行なわれる。15名程度になる決勝ラウンド進出者は、選択したJクラブのユニホームを着用して参加することになるという。
 
　この「明治安田生命eJ.LEAGUE」の優勝者は、今年６月に開催される「FIFA 18 Global Series Playoff」への出場権を獲得。さらにこの大会を勝ち上がると、「FIFA eWorld Cup 2018」への出場権が与えられる。まさに、世界の舞台に通じる夢のある大会となっている。
 
　大会への参加方法は、Jリーグ公式サイト「J.LEAGUE.jp」内の特設ページより応募が可能。参加費は無料で、応募期間はすでに開始されており、３月10日から同18日の23時59分までとなっている。
 
　その他、応募に関する問い合わせ先は、「eJ.LEAGUE 運営事務局」（ej-jimukyoku@j-league.or.jp）まで。