クリスチアーノ・ロナウドのゴールショーが止まらない。
 
　現地時間３月10日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ28節、エイバルvsレアル・マドリーの一戦は、終盤に地力の差を見せつけたアウェーチームが２－１で競り勝った。マドリーの全得点を叩き出したのがＣＲ７だ。
 
　序盤から勢いに乗るホームのエイバルを前に、劣勢を強いられたマドリーは、34分にワンチャンスをモノにして先制する。相手のパスを敵陣でカットしたルカ・モドリッチがすかさず左サイドを疾走するＣ・ロナウドにアウトサイドでロングパス。このボールを胸で絶妙な位置にトラップしてマーカーを振り切った大エースが、冷静にゴールに蹴り込んだ。
 
　しかしながらマドリーはリードを守れず、51分にリスタートから同点とされてしまう。その後はカウンターに活路を見出すが、どうしてもチーム全体の動きが重い。やはりウイークデーのチャンピオンズ・リーグ、敵地でのパル・サンジェルマン戦から中３日のゲームで、疲れが蓄積していたのか。らしくないパスミスも散見された。
 
　それでもＣ・ロナウドの切れは抜群だった。62分にガレス・ベイルの完璧なクロスを狙い澄ましてインパクト。これは敵ＧＫマルコ・ドミトロビッチのファインセーブに阻まれるも、終盤84分の見せ場は逃さなかった。ダニエル・カルバハルの右サイドからの鋭いクロスに呼応し、豪快に頭でフィニッシュ！　敵地イプルーアに咆哮を轟かせた。

 

　大車輪の活躍を披露したＣＲ７に対して、最大限の賛辞を贈ったのがジネディーヌ・ジダン監督だ。「彼は別の銀河系から来たフットボーラーなんだよ」といたずらっぽく話して、こう続けた。
 
「正直、今日の試合は厳しいものだった。エイバルは素晴らしい出来だったからね。我々は決してベストな状態ではなかったが、そんな時でも強いメンタルを携えて結果を出すのがクリスチアーノだ。いかに振る舞うべきか、そんな状況下でどうすればゴールを奪えるのかを熟知している。少ないチャンスを確実に決めてゴールを積み重ねてきた男が、今日も見事な仕事をしてくれたよ」