【鳥栖】「不思議な感じ」初の古巣対戦で小野裕二が示した“恩返し”

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年03月11日

ニッパツは「中学時代からボールボーイをやっていた」思い出の場所。

ようやく実現した古巣・横浜との対戦。小野はトップ下で存在感を放ち、チームの今季初勝利に貢献した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ3節]3月10日/横浜1-2鳥栖/ニッパツ
 
 古巣との対戦は、小野裕二にとってこれが「初めて」だった。
 
 横浜の下部組織で育ち、2010年には2種登録でプロデビューを果たすと、リーグ戦では17試合・3得点、天皇杯では3試合・2得点の好成績を残す。翌11年には順当にトップ昇格。いきなり背番号10を与えられるなど、小野は大きな注目と期待を集めた。
 
 その後、2シーズンに渡って横浜でプレーした後、13年に欧州移籍を叶える。ベルギーのスタンダール・リエージュ、シント・トロイデンの2チームに所属し、研鑽を積んだ。
 
 そして昨季にJ復帰を決断。新天地に選んだのは鳥栖だった。17年シーズンに鳥栖は横浜と計3度対戦しているが(リーグ戦2回、ルヴァンカップ1回)、いずれの試合も小野は出場していなかった。
 
 迎えた今季、ようやく横浜戦のピッチに立つ。場所は「中学生の時からボールボーイをやっていた」という三ツ沢。感想を聞けば、「不思議な感じでしたね」と答えた。
 
 前半には、中澤佑二との1対1に挑むシーンがあった。「あそこは強引に行ってもいいかなと」勝負を仕掛けるも、かつてのチームメイトを抜くことはできなかった。
 
「やっぱり、(中澤は)経験もあるし、自分がどういう選手かを理解しているから。良い間合いで詰められましたね」
 
 横浜のファン・サポーターにとっては興味深い対決だったはずで、小野は「元気に、良いプレー、楽しいプレーをするのが恩返しだと思っているので」と静かに語った。

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