パリSG、マルセイユに3発完勝! 酒井は無念の途中交代、負傷ネイマールは担架で退場…

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月26日

マルセイユは自慢の攻撃がほとんど機能せず…

酒井を苦しめたネイマールだったが、彼も怪我に倒れるとは……。 (C) Getty Images

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 2月25日(現地時間)、リーグ・アン第27節が行なわれ、パリ・サンジェルマンは3-0でマルセイユを下した。


 今シーズン、ホームでは全勝の首位パリSGに、過去10試合の直接対決で未勝利(2分け8敗)のマルセイユが挑んだ一戦。酒井宏樹は、右SBとして先発出場を果たした。
 
 試合は立ち上がり、マルセイユがパリSGの出鼻をくじこうと敵陣に攻め入る。これに対し、ホームチームは厳しいプレッシャーを仕掛けて、効果的な攻撃を許さず。マルセイユはペナルティーエリア手前までは到達できるも、それより前には進めない。
 
 対するパリSGは時間の経過とともに、徐々にポゼッションを高めていくが、いつものように嵩にかかって攻めるのではなく、慎重に、組織的に、効果的かつ効率的に攻めてチャンスを生み出していく。
 
 そして9分、右サイドでD・アウベスがエムバペにスルーパスを入れると、マルセイユの左SBアマビはこれに反応してカットしたが、エムバペはこぼれ球を拾ってカットイン、素早いシュートでニアを撃ち抜いて先制ゴールを決めた。
 
 幸先良くリードを奪ったパリSGは完全に主導権を握り、27分にはラビオがクルザワとの壁パスで左サイドを抜け出してエリアに侵入し、クロスを入れると、ネイマールのダイレクトシュートがCBロランドに当たってゴールへ。相手のオウンゴールというかたちで追加点を手にする。
 
 パリSGは冷静さと余裕が窺え、42分には自陣でラビオが複数の相手に取り囲まれるも、慌てることなくフリーの相手に横パスを通し、そこからネイマールが抜け出して決定機を迎えたりもした。
 
 ほとんどの時間を守備に費やしたマルセイユ。酒井は7分に初めてドリブルで攻め上がり、23分には右サイドを抜け出してクロスを入れたが、攻撃のプレーはこれぐらい。守備では、相手がポジションを変えると、時に2、3人を相手にせざるを得なくなるなど、苦しい時間が続く。
 
 ネイマールに対しては厳しいマークを見せ、前回の対戦同様に彼を苛立たせはしたものの、ヘディングで完全に競り負けたり、エリア内でのフェイントで完全に振り切られるなど、こちらも苦戦する姿が目立った。
 
 マルセイユは前半のうちに選手交代(オカンポス→サンソン)に踏み切らざるを得ないなど、全く思い通りに試合を進められず。トバン、パイエといった攻撃のタレントも良さを全く発揮できずに、最初の45分間を終えた。
 
 後半に入っても、パリSGの攻勢が立ち上がりから続き、再三、マルセイユ・ゴール前に強力な攻撃陣が迫っていく。そして何度かのチャレンジの後、55分、ネイマールが左サイドを疾走しながらクロス。これをゴール前で受けたカバーニが、反転からのシュートでゴール右隅に叩き込んで、3点目を奪った。
 
 決定的な3失点から4分後、酒井はB・サールとの交代を命じられる。一方、パリSGも60分に、モッタがディアッラ、ディ・マリアがエムバペに代わってピッチに登場した。
 
 一矢を報いたいマルセイユは62分、FKからロランドが競り勝ち、2分後にはパイエが左サイドを抜け出してクロスを入れ、混戦からグスタボが抜け出そうになるなどチャンスを迎えたが、パリSGはGKアレオラやDF陣が好守で得点を許さない。
 
 対してパリSGは無理をせず、ボールをキープしながら、隙を見て前線に空いたスペースにボールを入れてチャンスを作ったり、サイドからクルザワが上がってシュートを放ったりして、相手に脅威を与えていく。
 
 勝利濃厚なパリSGだが、76分に大きなアクシデントに見舞われる。ネイマールが右足首を捻ってピッチに倒れ、担架で運び出されたのだ。3月6日にレアル・マドリーとの大一番(チャンピオンズ・リーグ)を控えているチームにとっては、大きな不安が残ることとなった。
 
 試合再開後にマルセイユはエヌジエ、パリSGは88分にディ・マリアが、それぞれ決定機を迎えるも得点には至らず、アディショナルタイム、トバンのシュート性のクロス、こぼれ球を拾ったグスタボのシュートもアレオラが好セーブで防ぎ、この試合4つ目のゴールは生まれなかった。
 
 パリSGが力の差を見せ付けた一戦となり、マルセイユにとって、そして酒井にとっては厳しい大一番となった。そして、エースが傷付いたパリSGもまた……。なお、2月28日に行なわれる国内カップ準々決勝で、両チームは再びパリで対峙することとなる。
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