「僕が触ったのか、相手が触ったのかはよく分からないですけど」
[J1・1節]FC東京1-1浦和/2月24日/味スタ
浦和とのホーム開幕戦でFC東京に歓喜をもたらしたのは、在籍6年目の東だった。
4-4-2システムの左サイドを任された27歳のMFは開始直後から豊富な運動量でピッチを駆け回ると、48分には髙萩のスルーパスに素早く反応。絶妙の飛び出しで浦和の最終ラインの裏を突き、そのままドリブルで持ち込み、最後はGK西川との1対1を制した。CBの槙野ともつれそうになりながらも、冷静に右足で流し込んだように見えたのだ。
「(髙萩)洋次郎さんから良いボールがきて、相手の前に上手く入りました。最後は僕が触ったのか、相手が触ったのかはよく分からないですけど、(シュートが)良いコースにいってくれました。
ボールを奪ってすぐゴールに向かうというのは(監督の長谷川)健太さんの目指すサッカーでもあるので、それを実践できて良かったです」
浦和とのホーム開幕戦でFC東京に歓喜をもたらしたのは、在籍6年目の東だった。
4-4-2システムの左サイドを任された27歳のMFは開始直後から豊富な運動量でピッチを駆け回ると、48分には髙萩のスルーパスに素早く反応。絶妙の飛び出しで浦和の最終ラインの裏を突き、そのままドリブルで持ち込み、最後はGK西川との1対1を制した。CBの槙野ともつれそうになりながらも、冷静に右足で流し込んだように見えたのだ。
「(髙萩)洋次郎さんから良いボールがきて、相手の前に上手く入りました。最後は僕が触ったのか、相手が触ったのかはよく分からないですけど、(シュートが)良いコースにいってくれました。
ボールを奪ってすぐゴールに向かうというのは(監督の長谷川)健太さんの目指すサッカーでもあるので、それを実践できて良かったです」
しかし、この東のゴールを「オウンゴール」と異議を唱えた選手がいる。浦和の槙野だ。東がミックスゾーンで記者団の質問に答えていると、そこに通りかかった槙野から「オウンゴール!! オウンゴール!! オウンゴール!!」と“口撃”されたのである。
東は笑いながら「やめてくださいよ」と牽制したが、「最後は僕が触ったのか、相手が触ったのかはよく分からないですけど」という当人の言葉から判断すると、槙野の主張もあながち間違いではないのだろう。
とはいえ、あの場面、気持ちで誰よりも勝っていたのは東だった。彼のひたむきで、ゴールを求める姿勢が形はどうあれ、あの先制弾を生んだのだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
東は笑いながら「やめてくださいよ」と牽制したが、「最後は僕が触ったのか、相手が触ったのかはよく分からないですけど」という当人の言葉から判断すると、槙野の主張もあながち間違いではないのだろう。
とはいえ、あの場面、気持ちで誰よりも勝っていたのは東だった。彼のひたむきで、ゴールを求める姿勢が形はどうあれ、あの先制弾を生んだのだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)