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【現地発】不振が生んだ対立…マインツがファンとの良好な関係を取り戻すために必要なこと

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2018年02月16日

「もっとサポートを」「もっと戦う姿を」…

公式戦4連敗を喫し、リーガでは現在16位(入れ替え戦)のマインツ。降格圏の17位ハンブルクとは勝点3差だが、一方で12位のフライブルクとの差も5と僅差だ。今節は日本時間17日午前4時30分にヘルタ・ベルリンをホームに迎え撃つ。 (C) Getty Images

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 マインツの周辺が騒がしくなっている。
 
 直近12試合でわずか2勝と、成績が悪いことが第一。戦術的な上積みを期待されて就任したサンドロ・シュバルツ監督だが、確かに柔軟な対応は増えたものの、あまりにもスタメンやシステムを多くいじりすぎているために、基本となる戦い方が定まらないという点が指摘されている。


 またそれ以上に、クラブとファンとの関係性がギクシャクしているのが気がかりだ。
 
 2-4で敗れたブンデスリーガ第22節のホッフェンハイム戦後には、挨拶に行こうとした選手らに対して、「何て素晴らしいんだ!」と皮肉たっぷりの声が、アウェーマッチに駆け付けていたファンブロックから飛んできた。
 
「ユルゲン! ユルゲン!」と、古き良き時代を築き上げたユルゲン・クロップ(現リバプール監督)の名前を連呼したファンたち。これに対し、罵られたと感じた選手らがそのまま控室へと戻ると、彼らの背中に向けてファンは、「俺たちがマインツ人だ。お前らは違う!」とブーイングを投げかけた。
 
 シュバルツ監督は嘆く。
 
「こんな雰囲気の状態では、うまくいかない。勝点8差をつけられて最下位にいるかのようだ。今、多くの人がネガティブで酷い状態なのには言葉をなくす。マインツは、いつでもポジティブで楽観的だった。2部リーグで残留を争っている時でもそうだった。それがなくなってしまった」
 
 かつてのマインツは……。
 
 残留争いを展開していた昨シーズンの終盤にも聞かれた言葉だ。ひとつの勝利のために全力で戦い、勝っても負けても、その戦いぶりをファンは称え、そうしてクラブの基盤を築き上げてきた。
 
 あの頃のようにあるべきだ、という思いは理解できる。だが、互いのビジョンがすれ違うばかりでは、ディスカッションにもならない。
 
 クラブサイドは言う。「もっとサポートしてほしい」
 
 ファンサイドは思う。「もっと戦う姿を見せてほしい」
 
 ここ数シーズン、マインツは何人もの選手を獲得した。だが、本当の意味で主力となった選手は数えるほど。戦い方も定まらない。そうしたクラブに対する、ファンの不満も募っている。
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