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【EL】香川欠場のドルトムント、アタランタに苦しめられながらも終了間際の逆転弾で先勝!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月16日

バチュアイは加入から3戦連続弾&2戦連続決勝弾!

全く異なる特徴を持つチームの初対決は、非常に内容の濃いものとなった。加入から3試合5得点のバチュアイ(一番上)は、攻守で勝利に大貢献。アタランタは守備でペースを掴む一方で、その守備の綻びから失点を重ねた。 (C) Getty Images

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 2月15日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦の第1レグが行なわれ、ドルトムント(ドイツ)は3-2でアタランタ(イタリア)を下した。

 チャンピオンズ・リーグのグループステージでは1勝も挙げられず、トッテナム、レアル・マドリーの後塵を拝しての3位でELに戦いの場を移したドルトムント。ホームに迎えたアタランタは26年ぶりの欧州の舞台で、リヨン、エバートンという難敵を抑えて首位でELグループステージを突破してきた。
 
 ブンデスリーガ第22節のハンブルク戦で足首を負傷した香川真司がメンバーから外れた一戦、両チームともに厳しいプレッシャーをかけ合い、相手に自由なプレーを許さない。特にアタランタは、前線から精力的にチェイシングを仕掛ける姿が印象的だった。
 
 それでも、最初の決定機はドルトムント。6分にスピーディーな攻めからシュールレがスルーパスを通し、抜け出したロイスがペナルティーエリアに侵入してシュートを放つが、枠を捉えられずにファーストチャンスを逃す。
 
 アタランタは12分、カウンターからイリチッチが持ち込んで、ゴール前に走り込んだクリスタンテにパスを通す。決定的な場面だったが、シュートはDFに当たって決まらず。直後のCKでは、流れたボールにカルダーラがダイビングヘッドを試みるも、わずかに届かなかった。
 
 アタランタは組織的な守備が機能する反面、攻撃に転じるところでボールを失うことが試合の経過とともに目立つようになり、攻撃陣にタレントを多く擁するドルトムントの脅威にさらされることが多くなる。これは、ドルトムントが個々の精力的な守備でボールを奪ったり、相手のミスを誘発した結果とも言えた。
 
 そして30分、バチュアイの自陣でのボール奪取から右サイドのピシュチェクに繋ぎ、彼から速いクロスがゴール前に入ると、それまでにも再三、惜しいシュートを放っていたシュールレがうまくトラップして抜け出し、ゴールネットを揺らした。
 
 その後も、カウンター気味の攻撃から相手ゴールに迫っていったドルトムント。対するアタランタは、イリチッチ、ゴメスが良さを出すも、ゴール前でのプレーがシンプルであり、またラストパスの精度にも欠けたことで、あまり相手に脅威を与えられなかった。
 
 しかし後半に入ってから6分、スピナッツォーラが左サイドから入れたクロスをファーサイドでイリチッチがトラップ。マーカーのトリャンがかぶったことでフリーとなり、角度がなかったものの冷静にゴールを射抜いて、アタランタが同点とする。
 
 後半は立ち上がりから攻勢に立っていたアウェーチームは、さらに56分、速い攻めから左サイドのスピナッツォーラがクリスタンテにスルーパス。ここからのシュートはGKビュルキが弾いたものの、ファーサイドに走り込んでいたイリチッチが詰めて逆転に成功した。
 
 アタランタはこれで動きが俄然良くなり、前線でのプレッシングが機能してドルトムントに攻撃の組み立てを許さず、逆に良いかたちでボールを奪って、ホームチームに冷や汗をかかせる。
 
 ドルトムントにとっては苦しい時間帯だったが、右サイドの攻略から活路を見出した彼らは、惜しいクロスを幾度も入れながら再び流れを引き寄せる。そして65分、自陣でのシュールレのパスカットから、ゲッツェ→バチュアイと渡り、前が空いた状態でベルギー代表FWが強烈なシュートを突き刺して試合を振り出しに戻した。
 
 直後には好連係でプリシッチが抜け出して好機を作るなど、再びドルトムントが活気付くが、ここではアタランタも踏ん張ってゴールを許さない。そして、アウェーチームの守備が再び機能すると、試合は膠着していった。
 
 ドルトムントはポゼッションでは上回り、揺さぶりをかけながらゴール前にボールを入れていくが、精度の低さとアタランタの守備での粘りにより、決定的な場面を作り出すまでには至らない。アタランタは80分にマジエッロが抜け出して強烈なシュートを放って以降は、自陣で残り時間を過ごすこととなった。
 
 このまま2-2で終わるかと思われた一戦。しかしアディショナルタイムに入ったところで、ドルトムントが勝ち越しに成功する。ピシュチェクのクロスに対するクリアをゲッツェがダイクレトで縦に入れると、バチュアイが好反応でこれに合わせてゴール左隅に流し込んだのだ。
 
 苦しみながらも土壇場で勝利を奪ったドルトムント。アドバンテージを得たものの、アウェーゴールを2点与えたことで、22日に行なわれるリターンマッチは非常に興味深いものとなった。復帰してくるであろう香川がどのような役割を果たすかも、楽しみである。
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