試合終了間際のゴールには「『来た!』って感じ」と満足気。
[ゼロックス杯]川崎 2-3 C大阪/2月10日/埼玉
シーズンの開幕を告げる一戦で川崎フロンターレの頼れるベテランストライカーがさっそくゴールを挙げ、上々の仕上がり具合を窺わせた。
今季、FC東京から1シーズンぶりに川崎へ復帰を果たした大久保嘉人は、古巣でもあるセレッソ大阪との一戦で後半開始とともに中村憲剛に代わってピッチに立つ。そして、「前線に行く人が少なかった」とベンチで感じたことを体現すべく、冷静なポストプレーとパス捌きで攻撃の起点となり続けた。
そんな35歳のベテランFWは、最前線の小林悠から少し下がったポジションに入ると絶妙な距離感を取り、味方を活かす動きを徹底していた。本来の貪欲にゴールへ向かっていく動きは少ないように見えたが、当人曰く、「あそこは無理にゴール前に入っても仕方ない」と感じていたという。
「俺が前に行ったら(バックラインとの)間に入る人がいなくなる。だから、一個引いたところで展開して、最後にゴール前に入れば、問題ないかなと。それを誰かがやらなかったら相手の守備ブロックの外をずっと回している状態になる。あとは大胆さも欠けていたんで、大胆に行こうと考えた」
その狙いが功を奏したのは、チームが2点のビハインドを背負った92分だ。左サイド深くに侵入した長谷川竜也からのグラウンダーのクロスボールに、ゴール前でフリーとなっていた大久保が合わせてネットを揺らした。
この得点シーンについて大久保は、「練習通りっすね」と満足気な表情で回想した。
「久々に『うわー! 来たっ!』って感じでしたね。腹の底から沸き上がってきました(笑)。(得点シーンは)まぁ練習通りっすね。あそこにいれば、間違いなく点は取れる。最初はマイナスでもらおうと思ったんですけど、相手が俺のことを見てたのと、ゴール前が空いていたんで位置を変えました」
復帰初戦で途中出場ながら存在感を示した大久保。川崎へ1年ぶりに戻ってきたストライカーは、「違和感はまったくない。やりやすかった」と話しながらも、チームに釘を刺すことは忘れなかった。
「最初の公式戦で課題がいっぱい見つかったのは良かったんじゃないかな。別にここで負けたからって落ち込む必要はない。こっからがスタートなんで。ちゃんと切り替えて、修正すれば、後々良かったなって思えるはずだから」
昨シーズンのルヴァンカップ決勝の雪辱は果たせなかった川崎だが、「うちはまだまだ100%じゃない」と口にしたベテランFWの眼光は、2月13日に本拠地の等々力競技場(上海上港戦)で開幕するアジアの覇権争いをしっかりと捉えていた。
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
【ゼロックス杯PHOTO】川崎フロンターレ×セレッソ大阪戦の美女サポーターたち❤
【ゼロックス杯PHOTO】川崎2-3C大阪|J1王者を相手に3得点のC大阪がゼロックス杯を制す!
【NEXT GENERATION MATCH】U-18 Jリーグ選抜 1-3 日本高校サッカー選抜。前半に2点を奪取した高校選抜が勝利
シーズンの開幕を告げる一戦で川崎フロンターレの頼れるベテランストライカーがさっそくゴールを挙げ、上々の仕上がり具合を窺わせた。
今季、FC東京から1シーズンぶりに川崎へ復帰を果たした大久保嘉人は、古巣でもあるセレッソ大阪との一戦で後半開始とともに中村憲剛に代わってピッチに立つ。そして、「前線に行く人が少なかった」とベンチで感じたことを体現すべく、冷静なポストプレーとパス捌きで攻撃の起点となり続けた。
そんな35歳のベテランFWは、最前線の小林悠から少し下がったポジションに入ると絶妙な距離感を取り、味方を活かす動きを徹底していた。本来の貪欲にゴールへ向かっていく動きは少ないように見えたが、当人曰く、「あそこは無理にゴール前に入っても仕方ない」と感じていたという。
「俺が前に行ったら(バックラインとの)間に入る人がいなくなる。だから、一個引いたところで展開して、最後にゴール前に入れば、問題ないかなと。それを誰かがやらなかったら相手の守備ブロックの外をずっと回している状態になる。あとは大胆さも欠けていたんで、大胆に行こうと考えた」
その狙いが功を奏したのは、チームが2点のビハインドを背負った92分だ。左サイド深くに侵入した長谷川竜也からのグラウンダーのクロスボールに、ゴール前でフリーとなっていた大久保が合わせてネットを揺らした。
この得点シーンについて大久保は、「練習通りっすね」と満足気な表情で回想した。
「久々に『うわー! 来たっ!』って感じでしたね。腹の底から沸き上がってきました(笑)。(得点シーンは)まぁ練習通りっすね。あそこにいれば、間違いなく点は取れる。最初はマイナスでもらおうと思ったんですけど、相手が俺のことを見てたのと、ゴール前が空いていたんで位置を変えました」
復帰初戦で途中出場ながら存在感を示した大久保。川崎へ1年ぶりに戻ってきたストライカーは、「違和感はまったくない。やりやすかった」と話しながらも、チームに釘を刺すことは忘れなかった。
「最初の公式戦で課題がいっぱい見つかったのは良かったんじゃないかな。別にここで負けたからって落ち込む必要はない。こっからがスタートなんで。ちゃんと切り替えて、修正すれば、後々良かったなって思えるはずだから」
昨シーズンのルヴァンカップ決勝の雪辱は果たせなかった川崎だが、「うちはまだまだ100%じゃない」と口にしたベテランFWの眼光は、2月13日に本拠地の等々力競技場(上海上港戦)で開幕するアジアの覇権争いをしっかりと捉えていた。
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
【ゼロックス杯PHOTO】川崎フロンターレ×セレッソ大阪戦の美女サポーターたち❤
【ゼロックス杯PHOTO】川崎2-3C大阪|J1王者を相手に3得点のC大阪がゼロックス杯を制す!
【NEXT GENERATION MATCH】U-18 Jリーグ選抜 1-3 日本高校サッカー選抜。前半に2点を奪取した高校選抜が勝利