ユベントスは来週火曜日（現地時間）にチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝トーナメント１回戦でトッテナムと対戦する。昨シーズンのファイナリストと勢いに乗っているイングランドの強豪の激突は、今ラウンドの好カードのひとつとして多くの注目を集めている。

　ユベントスは第１レグをホームで戦うが、トッテナムについてドイツ代表MFのサミ・ケディラは、その実力を高く評価するとともに、強く警戒していると『BBC』に語っている。
 
「とても良いチームだね。リバプール戦とアーセナル戦を見たけど、とても強くて、守備も良かった。トッテナムの攻撃力はワールドクラスで、（マウリシオ・）ポチェティーノ監督も素晴らしい。選手たちはまだ若いから、これからさらに良くなっていくだろう」
 
「僕らは特別な集中力を持って試合に臨まなければならない。なぜならトッテナムは、イングランドはもちろん、欧州でもベストなクラブのひとつだから」
 
　ケディラはさらに、トッテナム、そしてイングランド代表のエースストライカーであるハリー・ケインにも言及。「トッテナムは彼のような選手を持てて、とてもラッキーだね」と最大限の賛辞を贈っている。
 
「彼は今、欧州で最も完成されたストライカーだと思う。（ロベルト・）レバンドフスキや（ゴンサロ・）イグアインも凄いけど、ケインは全てを兼ね備えている。技術が高くてフィジカルも強く、ドリブルやボールコントロールも上手くて、そこからゴールを奪える。とてもファンタスティックな選手だ」
 
　高い守備力を有するユベントスだが、トッテナム相手に大いに苦労しそうだ。しかし、彼らにも十分に勝機があると語るのは、過去にユベントス、イタリア代表を率い、いずれも世界王者に引き上げた名将、マルチェロ・リッピである。（『ガゼッタ・デッロ・スポルト』より）
 
　現在は中国代表の監督を務めるリッピは、「トッテナムはとても良いチームだ。ケインは多くのゴールを決め、MFは攻撃を作り、彼らも得点を挙げることができる。ポチェティーノは若くて素晴らしい監督だ」と、かつて10年ほど前には自身に監督就任の噂も浮上したトッテナムを評価するが、続けてこうも語った。
 
「ある意味、トッテナムは昨年のバルセロナに似ている。彼らの攻撃は強力だが、それに比べて守備の力は落ちる。昨シーズン、ユベントスは（CL準々決勝で）バルセロナを３-０で下した。今回は、トッテナムにトラブルを引き起こさせる可能性が十分にある」
 
　ちなみにユベントスはここまで、CLにおけるホームゲーム無敗は22試合である（歴代５位）。さらに記録を伸ばすか、あるいはトッテナムがこれを止めるのか。果たして、注目の一戦の結果やいかに!?