本田とメネーズ、元ミランの前線コンビがメキシコで「ゴラッソ」競演!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月04日

鮮やかなFKと胸のすくダイレクトボレー

ともに存在感を示した5節。なお、元ミランではマティアス・フェルナンデスも昨夏にネカクサに加入している。 (C) Getty Images

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2014-15シーズンには、ふたりで攻撃の中心としてミランの攻撃陣を牽引した。 (C) Getty Images

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 2月3日(現地時間)、リーガMXクラウスーラ(メキシコ1部後期リーグ)第5節で、本田圭佑擁するパチューカはモレリアにホームで2-3と敗れたが、本田自身はFKで後期3ゴール目(通算6ゴール)を決めた他、随所で高パフォーマンス披露した。

 前半に主導権を握り先制点を奪いながら、MFエルナンデスの一発退場で数的不利を負い、51分に1-2と勝ち越されたパチューカだったが、その8分後、ハラが倒されて得たゴール正面約30メートルのFKで本田が左足を一閃! ボールはGKソサが必死に伸ばした手も届かず、ゴールネットを揺らした。
 
 残念ながら、このファインゴールをもってしても流れを変えることはできず、パチューカはその後、再度勝ち越しを許して後期リーグで早くも3敗目を喫することとなったが、パチューカの地元紙『レコルド』は「完璧な弾道」と、この一撃を称賛している。
 
 さてこの日は、後期リーグの他の試合も行なわれたが、『レコルド』紙が「ゴラッソ(スーパーゴール)」と称賛したゴールが、他にもあった。それはパチューカ対モレリア戦の2時間後に行なわれたクラブ・アメリカ対ロボスBUAP戦で生まれた。
 
 すでに4-1とホームのアメリカがほぼ勝利を確定していた82分、右からオリーベ・ペラルタが上げたクロスをゴール正面、ペナルティーエリアに入ったところで合わせたのは、後半から出場していたジェレミー・メネーズだった。
 
 今冬にアメリカに加入したばかりのフランス人FWは、ショートバウンドのボールを右足で正確に合わせてゴール左隅に突き刺した。彼にとっては難しいものではなかったかもしれないが、ダイナミックで胸のすく一撃であり、巨大なホームスタジアム、アステカも大いに盛り上がった。
 
 加入2試合目(いずれも交代出場)、出場時間61分目での初ゴールを記録したメネーズ。ソショー、モナコ、ローマ、パリ・サンジェルマン、ミラン、ボルドー、アンタルヤスポルといった欧州クラブを渡り歩き、このたびメキシコでの挑戦を始めた30歳の元フランス代表だが、日本人にとってはミラン時代、本田と前線でコンビを組んだことが、今でも記憶に新しいだろう。
 
 2014-15シーズンに加入した際、当初は本田とポジションを争う存在とされていたが、彼が3トップの中央、本田が右を担当する攻撃のかたちが機能し、本田は開幕6試合で4ゴールを決めるなど同クラブ在籍時で最も良さを発揮し、メネーズもキャリアハイのシーズン16ゴールと大活躍した。
 
 少年時代、マンチェスター・ユナイテッドが獲得に乗り出し、あのアレックス・ファーガソン監督(当時)自らが自宅まで赴いたというほどの才能に恵まれたメネーズだが、独善的なプレーや態度の悪いさが活躍の幅を狭めた。ビッグマウスながら献身的で己に厳しい本田とは、真逆のキャラクターと言えよう。
 
 本田とは試合中にFKのキッカーの座を取り合ったりして不仲説も流れたが、実は移動の飛行機などでは隣同士で座るなど、互いに刺激を与え合う良い関係を保っていたようだ。
 
 ともにメキシコに活躍の場を求め、今節は結果を残したかつてのコンビだが、本田は中心選手として低迷するパチューカを浮上させること、一方、メネーズは現在2位のアメリカで主力の座を手中にするという、それぞれの目的に向けて邁進し続ける。
 
 後期リーグで両チームの対戦はすでに終了しているが、今後、同じピッチでふたりが対峙するところが見たいものである。
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