J１の柏レイソルとJ２のジェフ千葉が、今年で23回目を迎えた毎年恒例のちばぎんカップに臨んだ。
 

　千葉のホームであるフクダ電子アリーナで行なわれた一戦は、千葉がほぼベストメンバーで挑んだのに対し、柏は新戦力を試す布陣となった。それでも、立ち上がりから互いに“らしさ”を存分に発揮。４-１-４-１のシステムで試合に入った千葉は高い位置からのプレスでボールを奪うと、２列目の矢田旭や右サイドハーフの町田也真人などが切れのある動きで好機を作り出した。

　３分には右サイドバックで起用された山本真希のクロスから、こぼれ球を拾った茶島雄介が豪快にミドルシュート。その後もテンポのいい攻撃を繰り出し、序盤から千葉は果敢に攻め込んだ。
 
　一方、４-２-３-１でスタートした柏は、最前線のクリスティアーノ、トップ下の江坂任や右サイドハーフの伊東純也が個人技で局面を打開。23分には右サイドからクリスティアーノが持ち込んでゴール前にラストパスを送ると、江坂が千葉のGKロドリゲスを巧みにかわしてシュートを放つ。これは惜しくもゴールライン上で山本にクリアをされて得点とはならなかったが、個の力を生かした攻撃でゴールへと迫った。
 
　そのなかで試合が動いたのは０-０で折り返した後半。開始早々の46分に大谷秀和がFKを素早く前線に蹴ると、一瞬の隙を突いた伊東が裏へと抜け出してゴール前にラストパスを送る。これをクリスティアーノが難なく決め、柏が相手の出ばなを挫く形で先制点を奪った。

　エースの一撃で勢いに乗った柏。その後も攻撃の手を緩めず、伊東などが決定機を作り出す。すると、75分に途中出場の瀬川和樹が左サイドから強烈なミドルシュートを叩き込み、86分には伊東が３点目を奪取。直後の87分に千葉の指宿洋史に１点を返されたが、90＋４分にハモン・ロペスがネットを揺らして勝負あり。柏が４-１で勝利を収め、ちばぎんカップ２連覇を達成した。

【第23回ちばぎんカップ 千葉 1－4 柏 PHOTO】伝統の千葉ダービーは４得点を挙げた柏の貫禄勝ち！