勝点3も十分に望めたが…試合運びの拙さを露呈
2月3日(現地時間)、リーガMXクラウスーラ(メキシコ1部後期リーグ)第5節が行なわれ、パチューカは2-3でモレリアに敗れた。
18チーム中14位(暫定)と低迷しているパチューカが、8位のモレリアをホーム、エスタディオ・イダルゴに迎えた一戦、本田圭佑はトップ下のスタメンとして試合開始を迎えた。
立ち上がりから攻勢に立ったのはパチューカ。3分にはペナルティーエリア内のサガルにパスが通り、早くもファーストシュートを放つ。
本田は縦横に精力的に動いてプレーに絡み、存在感を示す。良いかたちでボールを受けるためのポジショニングを常に実践し、ドリブルを織り交ぜながら、味方にパスを配球する。パスコースが効果的なため、カットされても、相手にとっては脅威となっていた。
17分には右サイドでボールを受けると、逆サイドのアギーレに好パスを通して惜しいシュートを引き出し、チームにとって最初のチャンスを演出するなど、本田は時間とともにその重要性を増していく。
そんななか、19分にグティエレスが30メートルほどの位置から、ノーマークの状態でアウトサイドにかかった強烈なロングシュートを叩き込んで、パチューカは先制ゴールを奪った。
その後もホームチームは攻勢を維持し、幾度も好機を迎える。なかでも31分、本田のパスカットからハラに繋いだプレーは決定的と言えるものだったが、ハラは自ら狙わずにパスを選択、本田のフィニッシュはわずかに枠を外れた。
攻めるパチューカは、守備においても序盤から安定感を見せ、相手にチャンスを与えない。最初のピンチを迎えたのは30分になってからで、バルデスにDFラインの裏に抜け出されて決定的なシュートを浴びるも、GKブランコが足でこれを防いだ。
そして2度目のピンチは39分。エリア左手前の危険な位置でFKを与えると、これをグスマンに頭でゴール右隅に流し込まれて同点。4試合で9失点という守備の拙さが、ここでもろに出てしまった。
さらにアディショナルタイム、パチューカはその後の流れを決定付けるような大きな痛手を負う。対応の遅れたMFエルナンデスが、ルイディアスに対して足の裏を見せてのタックルを仕掛けて一発退場。数的不利を負った状態で後半を迎えることとなった。
後半、立ち上がりこそ攻める姿勢を見せたものの、やはり相手にボールを保持されるパチューカは、51分に右からのクロスでレスカノに抜け出され、あっさりと勝ち越しゴールを許してしまう。
56分にもエリア内でルイディアスに危険なシュートを浴びるなど、完全に劣勢に陥っていたパチューカだが、59分にハラが倒され、エリア正面でFKを得る。ここでキッカーを務めたのが、この試合でもほとんどのセットプレーを蹴っていた本田だった。
やや距離があったものの、本田の振るった左足から放たれたボールは、懸命に飛ぶGKを嘲笑うかのようにゴールネットを揺らし、パチューカは試合を振り出しに戻した。
とはいえ、試合の主導権はその後もひとり多いモレリアが握り、相手陣内で試合を進めながら、再三ゴール前にボールを運ぶ。パチューカはブランコの好守、DFらの必死のクリア、そして相手の詰めの甘さなどに救われ、何とかこれをしのいでいく。
しかし72分、エリアに侵入したルイディアスをDFエレーラが倒したとして、アウェーチームにPKが与えられる。これをルイディアス自身に決められて、パチューカは再び勝ち越しを許してしまった。
ゴールが必要なホームチームは、カウンターの危険を孕みながらも攻撃を仕掛け、77分にグティエレスが倒されてエリア左端でFKを獲得、本田が狙ったものの、今度は壁に阻まれる。83分には後方からのロングパスでサガルが抜け出すが、シュートはクロスバーを大きく越えた。
守備での負担が増えた本田は、それでも攻撃時には前半同様、機を見て誰よりも早く動き出し、また複数の敵に取り囲まれるとルーレットで突破を試みるなどの抵抗を見せる。アディショナルタイムにはミドルシュートを狙うも、相手のブロックに阻まれた。
反撃およばず、後期3敗目を喫したパチューカ。前半は勝利も十分に望めたが、試合運びがあまりに拙く、少ないチャンスを決められ、不要なファウルで自らを不利な状況に追い込むという自滅に近いかたちで勝点を取り逃がした。
18チーム中14位(暫定)と低迷しているパチューカが、8位のモレリアをホーム、エスタディオ・イダルゴに迎えた一戦、本田圭佑はトップ下のスタメンとして試合開始を迎えた。
立ち上がりから攻勢に立ったのはパチューカ。3分にはペナルティーエリア内のサガルにパスが通り、早くもファーストシュートを放つ。
本田は縦横に精力的に動いてプレーに絡み、存在感を示す。良いかたちでボールを受けるためのポジショニングを常に実践し、ドリブルを織り交ぜながら、味方にパスを配球する。パスコースが効果的なため、カットされても、相手にとっては脅威となっていた。
17分には右サイドでボールを受けると、逆サイドのアギーレに好パスを通して惜しいシュートを引き出し、チームにとって最初のチャンスを演出するなど、本田は時間とともにその重要性を増していく。
そんななか、19分にグティエレスが30メートルほどの位置から、ノーマークの状態でアウトサイドにかかった強烈なロングシュートを叩き込んで、パチューカは先制ゴールを奪った。
その後もホームチームは攻勢を維持し、幾度も好機を迎える。なかでも31分、本田のパスカットからハラに繋いだプレーは決定的と言えるものだったが、ハラは自ら狙わずにパスを選択、本田のフィニッシュはわずかに枠を外れた。
攻めるパチューカは、守備においても序盤から安定感を見せ、相手にチャンスを与えない。最初のピンチを迎えたのは30分になってからで、バルデスにDFラインの裏に抜け出されて決定的なシュートを浴びるも、GKブランコが足でこれを防いだ。
そして2度目のピンチは39分。エリア左手前の危険な位置でFKを与えると、これをグスマンに頭でゴール右隅に流し込まれて同点。4試合で9失点という守備の拙さが、ここでもろに出てしまった。
さらにアディショナルタイム、パチューカはその後の流れを決定付けるような大きな痛手を負う。対応の遅れたMFエルナンデスが、ルイディアスに対して足の裏を見せてのタックルを仕掛けて一発退場。数的不利を負った状態で後半を迎えることとなった。
後半、立ち上がりこそ攻める姿勢を見せたものの、やはり相手にボールを保持されるパチューカは、51分に右からのクロスでレスカノに抜け出され、あっさりと勝ち越しゴールを許してしまう。
56分にもエリア内でルイディアスに危険なシュートを浴びるなど、完全に劣勢に陥っていたパチューカだが、59分にハラが倒され、エリア正面でFKを得る。ここでキッカーを務めたのが、この試合でもほとんどのセットプレーを蹴っていた本田だった。
やや距離があったものの、本田の振るった左足から放たれたボールは、懸命に飛ぶGKを嘲笑うかのようにゴールネットを揺らし、パチューカは試合を振り出しに戻した。
とはいえ、試合の主導権はその後もひとり多いモレリアが握り、相手陣内で試合を進めながら、再三ゴール前にボールを運ぶ。パチューカはブランコの好守、DFらの必死のクリア、そして相手の詰めの甘さなどに救われ、何とかこれをしのいでいく。
しかし72分、エリアに侵入したルイディアスをDFエレーラが倒したとして、アウェーチームにPKが与えられる。これをルイディアス自身に決められて、パチューカは再び勝ち越しを許してしまった。
ゴールが必要なホームチームは、カウンターの危険を孕みながらも攻撃を仕掛け、77分にグティエレスが倒されてエリア左端でFKを獲得、本田が狙ったものの、今度は壁に阻まれる。83分には後方からのロングパスでサガルが抜け出すが、シュートはクロスバーを大きく越えた。
守備での負担が増えた本田は、それでも攻撃時には前半同様、機を見て誰よりも早く動き出し、また複数の敵に取り囲まれるとルーレットで突破を試みるなどの抵抗を見せる。アディショナルタイムにはミドルシュートを狙うも、相手のブロックに阻まれた。
反撃およばず、後期3敗目を喫したパチューカ。前半は勝利も十分に望めたが、試合運びがあまりに拙く、少ないチャンスを決められ、不要なファウルで自らを不利な状況に追い込むという自滅に近いかたちで勝点を取り逃がした。