川島永嗣、屈辱の6失点…フランスの「日本人対決」は9ゴールが生まれる乱打戦に!

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月03日

酒井は攻撃面で積極性を示す

開始6分でサンソンの先制ゴールを許した川島。15節に「日本人対決」もホームで0-3と敗れていたが、それ以上の辛い時間を強いられることとなった。 (C) REUTERS/AFLO

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 2月2日(現地時間)、リーグ・アン第24節が行なわれ、マルセイユが6-3でメスを下した。

 順位ではホームのマルセイユが3位、メスが最下位と大きな開きがあるものの、年明けの成績は前者が3勝1分け、後者が2勝1分け1敗と、ともに好調な者同士の対決。この試合はまた、酒井宏樹、川島永嗣による「日本人対決」も注目点のひとつだった。
 
 試合は開始6分、攻勢のホームチームが早くも先制する。左SBの酒井が入れたスローインからの攻撃で、サンソンがジェルマンとの壁パスで抜け出し、バランスを崩しながらもゴールに流し込んだ。
 
 川島はジェルマンの抜け出しに合わせてタイミング良く飛び出しはしたものの、彼がバランスを崩したことで、ボールに寄せられず、シュートを許してしまった。
 
 この先制点からわずか3分後に、再びマルセイユが歓喜の輪を作る。今度はカウンターから、トバンがドリブルで持ち込み、右に流れたサンソンにパス、ダイレクトでのリターンを中央で受けると、彼もまたダイレクトで合わせてゴール右隅に決めた。
 
 早々に2点のリードを奪ったマルセイユは、その後もポゼッションで大きく上回り、たびたび相手ゴールに迫る。前線のジェルマン、アタッカーのトバンだけでなく、左サイドのパイエも惜しいシュートを放ち、さらには右SBのサールはアクロバティックなオーバーヘッドを披露してみせた。
 
 これに対し、メスの最終ラインは不安定で、速い攻めに対応し切れないところを衝かれ、次々にピンチを迎えてしまう。一方の攻撃では、なかなか決定的な場面を作れないまま時間が過ぎていった。
 
 そんななか、25分にリビエールがようやくメスのファーストシュートを放つ。直後のCKではマンジェクの決定的なヘディングシュートがマルセイユ・ゴールを襲うが、これはGKマンダンダの好守に阻まれた。
 
 このプレーから試合の流れは変わり、メスが攻勢に転じて26分にミリチェビッチ、35分にルー、43分にもルー、その直後にはコアドと、次々にフィニッシュまで持ち込む。マルセイユは自陣に釘付けにされ、マンダンダはその牙城を脅かされた。
 
 こうしてアウェーチームの攻勢のまま前半は終わるかと思われたが、マルセイユは44分、最終ラインからのロングパス一発でジェルマンが抜け出し、飛び出した川島の前でコースを変えてシュート。これをトバンが詰め、リードを3点に広げた。
 
 理想的なかたちで追加点を奪って前半を終えたマルセイユは、後半になるとメスを圧倒。開始から4分、トバンが右から中央に流れながらゴール前にクロスを入れると、ボールは川島とDFリビエレのあいだを通ってジェルマンへ。これをダイレクトで合わせ、ボールはゆっくりとゴールラインを越えた。
 
 さらに56分、今度はパイエが左サイドからクロスを入れると、逆サイドでフリーのトバンがダイレクトで合わせて、ハットトリックを達成した。
 
 メスのDF陣はあまりに脆弱であり、マークはズレて、プレッシャーも弱く、簡単にDFラインの裏を取られてしまう。59分にもサンソンに抜け出されて決定的なシュートを許した他、再三、きわどいボールをゴール前に入れられる。この状況では、川島も成す術がない……。
 
 ただ、マルセイユも大量得点で気が緩んだか、徐々に守備に締まりがなくなり、74分、モレに正面からシュートを浴びて失点を喫してしまう。
 
 しかしそのわずか2分後、マルセイユはCBロランドからのロングパスでパイエが抜け出し、川島を引きつけてから、並走したミトログルへラストパス。交代出場のギリシャ代表FWはこれを難なく無人のゴールに押し込み、再びマルセイユのリードは5点となった。
 
 その後もホームチームが圧倒的にボールを支配するが、これ以上の追加点は奪えず。逆に85分、守備が手薄になったところを、再びモレに決められてしまう。さらに90分には、右から入れられたクロスを誰も競る選手がいない状態でニアネに決められ、3点まで点差を縮められたところで、試合終了となった。
 
 川島は屈辱の6失点。幾つか好セーブも見せたが、崩壊した守備のなかでできることは少なく、この大敗は彼にとっても、そして残留争いを展開するチームにとっても非常に辛い結果となった。
 
 一方の酒井は、守備では忠実に自身の役割をこなしていたが、それでも3失点には納得していないだろう。攻撃では、前半からポジションを上げて味方のパスを促し、後半途中から右SBに移ると、サイドだけでなくペナルティーエリア内にも侵入してスルーパスを引き出すなどの積極性を見せた。
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