原口元気、1ゴール1アシスト! フル出場で逆転勝利に大貢献!! 宇佐美は終了間際に登場

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月27日

窮屈のプレーの前半と躍動した後半

後半は伸び伸びとプレーした印象の原口。今冬の移籍が正解だったと、今後も証明し続けることができるか!? 写真は前節アウエ戦。 (C) Getty Images

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 1月27日、ブンデスリーガ2部の第20節が行なわれ、デュッセルドルフは3-1でカイザースラウテルンを下した。

 前節のアウエ戦、ヘルタ・ベルリンからレンタルでの加入を発表した翌日に交代出場でデビュー戦を飾った原口元気は、2戦目してスタメン出場。2トップの一角としてピッチで試合開始を迎えた。一方、宇佐美貴史はベンチスタートとなった。
 
 最下位のカイザースラウテルンが暫定2位のデュッセルドルフをホームに迎えた一戦、開始から1分も経たないうちに、ラマンの右からのパスを受けた原口がDFをかわし左足でシュートを放ったが、GKミュラーにセーブされる。
 
 いきなりアウェーチームにファーストシュートを許したカイザースラウテルンだが、以降はポゼッションで上回り、ゴールに迫る回数でも相手も上回る。9分には、CKからコレイアが完全フリーでヘディングシュートを放つも、ボールはクロスバーを越えた。
 
 デュッセルドルフは敵陣で相手のプレッシャーを受けてなかなかボールを繋げず、効果的な攻撃が見せられないでいたが、25分あたりからようやく攻勢に転じ、以降はポゼッションでもホームチームを上回るようになった。
 
 原口は守備ではピッチを幅広く動いてボールを奪いに行く一方で、攻撃ではサイドに広がるのではなく中央でボールを待ったが、チャンスが訪れることはない。42分に放ったゴール左隅へのミドル(わずかに枠外)は、珍しく左に流れてボールを受けてのものだった。
 
 前半で決定的なプレーは見せられなかったが、前述の惜しいシュートの他、カウンターからドリブルで敵陣まで持ち込み、激しいチャージを受けながらも踏ん張って味方にボールを繋いだり、積極的にドリブルで仕掛けたりもした原口。また、FKではキッカーも務めた。
 
 試合は、両チーム無得点で後半へ。そして開始から2分、前節のダルムシュタット戦では、シュトラッサー監督がハーフライム中に倒れて病院に搬送されたことで、試合が中止となるというアクシデントに見舞われたカイザースラウテルンが、リードを奪う。
 
 ムベネがペナルティーエリア内でラマンに倒されてPKを獲得し、これをモリッツがGKヴォルフの逆を衝いて決めたのだ。
 
 この後もペースはホームチームが掴んでいたが、徐々に攻勢を強めたデュッセルドルフは61分、相手DFのクリアのはね返りを受けて決定機を迎えた原口が、GKミュラーに倒されてPKを獲得。自らキッカーを務めた原口は、ゴール左隅に力強く叩き込み、チームの同点弾、そして加入後初ゴールを決めた。
 
 原口を倒したミュラーがこの試合2度目の警告を受けたことで、デュッセルドルフは数的優位も得たが、追い付かれたカイザースラウテルンも決して引くことなく、セットプレーから惜しいシュートを放つなど、一進一退の攻防を展開する。
 
 しかし、チャンスの回数ではアウェーチームが上回り、75分には波状攻撃で立て続けにシュートを放つなどの好機を迎える。そして78分、待望の勝ち越しゴールはもうひとりのFW、ラマンの個人技から生まれた。右からペナルティーエリアに侵入し、相手選手2人をかわしてゴール左隅に突き刺したのだ。
 
 2トップを採用し、そこに起用した原口とラマンがそれぞれゴールを決めるという、フンケル監督にとっても痛快なかたちでリードを奪い返したデュッセルドルフは、攻める姿勢を失わないホームチームの抵抗をしのぎながら、残り時間を過ごしていく。
 
 原口は後半になると、ラマンとともにサイドに広がってプレーするようになり、持ち味であるスピードと突破力を発揮して攻撃を活性化。前半のやや窮屈なプレーから一転、躍動感溢れるプレーで好クロスを上げるなどのチャンスメイクを披露する。
 
 ラマンは86分に宇佐美との交代でピッチを退いたが、原口はそのままプレーを続け、90分には右サイドでボールを受けてドリブルで1人をかわし、相手を引きつけておいてから、逆サイドでフリーでいたシュミッツにスルーパスを通して、ダメ押しゴールをお膳立てした。
 
 デュッセルドルフは逆転勝利で3連勝を飾るとともに、今節も首位を守った。その立役者となったのが、加入2戦目で1ゴール1アシストの活躍を披露した原口であることに異論はないだろう。
 
 次節(2月3日)はサントハウゼンとのホームゲーム。原口もさることながら、彼の活躍に刺激(悔しさも?)を受けたであろう宇佐美の奮起にも期待したい。
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