現地時間１月24日、高円宮杯U-18プレミアリーグの参加チームから選出された『NIKE NEXT HEROプロジェクト』の選抜チームが、遠征先のミラノでASヴィズ・ノーバと対戦。序盤からペースを握ってゴールを重ね、11-１の圧勝を飾った。
 
　試合後、ヴィズ・ノーバのロマーノ・カビアージ監督にU-18選抜の印象を尋ねると、「こんなに強いとは思わなかった。パス回しが早く、素早いプレスにも苦しんだ」と脱帽した様子だった。
 
　とくに印象残った選手を訊くと、「10番だ。ドリブルが上手くてスピードがあり、まるでマラドーナのようだった。彼と同じ背番号だしね」と、この試合で鋭い突破をたびたび披露し、２ゴールを奪った財前淳（京都サンガF.C. U-18）の名前を挙げた。
 
　もちろんリップサービスも含まれていたのだろうが、イタリアのナポリで活躍したアルゼンチンの英雄の名を引き合いに出したのは、それだけ強烈な印象が残っていたからだろう。
 
　立命館宇治高校から立命館大への内部進学が決定しているものの、「すぐにでも海外でプレーしたい」とこの遠征を欧州へ渡るアピールの場と据えている財前。インテルの下部組織のコーチ数人が見守るなか、まずは強烈な印象を残した。
 
取材・文：江國森（ワールドサッカーダイジェスト編集部）

【高円宮杯U-18選抜・イタリア遠征】インテルの下部組織に11-１の大勝！