１月22日から28日にかけて『NIKE NEXT HEROプロジェクト』のイタリア遠征が実施される。
 
　今回の遠征メンバーは、高円宮杯U-18プレミアリーグに参加したチームから選出。実際に対戦した相手の監督もしくはコーチが、試合ごと印象に残ったプレーヤーへ投票し、その結果をもとに18名を選考した。同遠征ではイタリアの名門インテルの施設でトレーニングを行なうほか、インテル・アカデミーとの試合が予定されている。
 
　出発前日の21日には、選手・スタッフが一堂に会して、ブリーフィングが行なわれた。顔見知りの選手と談笑したり、旧交を温めたりするなど和やかな雰囲気だった会場の空気が一変したのは、団長を務める秋葉忠宏U-19日本代表コーチがマイクを握った時だった。
 
「この中からぜひU-19代表に入ってほしい。力があれば必ず選ぶ。10月には19年U-20ワールドカップのアジア予選が始まる。プロ１年目や大学１年で試合に出るのは簡単ではないかもしれないが、（コンスタントに試合に出ていて）コンディションの良い選手を招集したい」
 
「（インテル・アカデミーとの試合では）所属チームとは違うポジションをやるかもしれない。でも代表というのはそういうもの。このポジションでないとできません、とか言っている選手は選べない。積極的にコミュニケーションを取って、自分の特長を周りに伝えてほしい」
 
「代表」というフレーズを聞いて、引き締まった表情を見せた選手たちは、その後の自己紹介で、それぞれ対応可能なポジション、プレースタイル、意気込みなどを語った。
 
　トップチーム昇格が決まっている清水ユースのFW平墳迅は、「インテルから点を取りたい」と宣言。この選抜チームでは、エースとしての役割が期待されるレフティーが強気な姿勢を見せた。
 
　一行は22日に東京を発ち、遠征先のミラノへと向かう。
 
メンバーとスタッフは下記の通り。
 
スタッフ
秋葉忠宏（JFAナショナルトレセンコーチ）
朝岡隆蔵（市立船橋）
中村真吾（米子北）
佐野智之（JFAアカデミー福島）
 
GK
宮崎浩太朗（大宮アルディージャユース/３年）
梅田透吾　（清水エスパルスユース２年）
 
DF
三原貫汰（米子北/３年）
中島大雅（ガンバ大阪ユース/３年）
岡庭愁人（FC東京U-18/３年）
吉田伸弘（阪南大高/３年）
吉村仁志（大津/２年）
 
MF
中村駿太（青森山田/３年）
財前　淳（京都サンガF.C. U-18/３年）
谷川勇磨（ヴィッセル神戸U-18/３年）
滝　裕太（清水エスパルスユース/３年）
上月翔聖（神戸弘陵学園/３年）
中村成龍（阪南大高/２年）
佐野海舟（米子北/２年）
 
FW
平墳　迅（清水エスパルスユース/３年）
シマブク・カズヨシ（浦和レッズユース/３年）
森　海渡（柏レイソルU-18/２年）
水野雄太（大津/２年）
 
取材・文：江國森（ワールドサッカーダイジェスト編集部）