【U-23】「うずうずしていた」控え組が奮戦!!森保ジャパンが示した成長の跡

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2018年01月17日

個人が結果を残しただけではなく、戦術面でも成熟した姿を見せた。

2点目を奪った三好は2列目でキレのあるプレーを見せ、攻撃の中軸として存在感を発揮した。(C)Getty Images

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 16日、中国・江陰市で行なわれているU-23アジア選手権において、U-21日本代表はグループステージ第3戦を迎えた。2連勝で既に準々決勝進出を決めている日本は、この試合で「直近の試合から全員を入れ替える」(森保一監督)ターンオーバー策で臨んだ。
 
 こうした流れで代わって出てきた控え組が残念なパフォーマンスをしてしまうようだと、チームの勢いが一気に失われることも珍しくない。”安泰”と感じた先発組に慢心が生まれ、控え組のムードが下がることで練習の活気も落ちる。

  そして、チームとしての成長力自体が損なわれていく。突破が決まった状況の第3戦に控え組を投入するのは、この手の大会を攻略するに際しての常道手段だが、実のところ諸刃の剣としての要素でもある。
 
 グループ内の力関係で言えば、最終戦の相手となった北朝鮮は決して弱小ではない。先のE-1選手権(東アジア選手権)に参加したA代表選手を5名も擁し、個々の力だけなら、大会でも中の上といったクラスだろう。ただ、その相手に対して、ここまで出番に乏しく「うずうずしていた」(FW旗手怜央=順天堂大)選手たちが奮闘を見せた。
 
 序盤から試合内容という意味で言えば、そこまで良かったわけではない。「自分と洋輝のふたりが後ろに構え過ぎていたし、ウイングバックの位置も低かった。全体的に後ろへ重くなってしまっていた」とMF森島司(広島)が振り返ったように、思うような攻撃の組み立てができない時間帯も長かった。ただ、それでも、勝負どころの戦いで一つひとつ日本側が相手を上回った。前半の終盤に差し掛かった32分にMF伊藤洋輝(磐田)のFKからDF柳貴博(FC東京)が先制点を奪うと、43分にはパーフェクトな崩しで追加点が生まれる。
 
 旗手が溜めを作っている間に伊藤がスペースへ走り込み、その折り返しを逆サイドのシャドーである三好康児(札幌)がゴール前まで入り込んでのゴール。ペナルティエリアまで相手を“崩した”と言えるゴールは今大会で初めてで、DF以外のゴールもこれが初めてだった。

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