「理想とするサイドバックはマルセロ」
青・赤のユニホームを纏った背番号5が、右サイドでアップダウンを繰り返す。風貌は違えど、その姿はあの長友佑都を彷彿とさせる。
岡庭愁人。17年の日本クラブユース選手権(U-18)と高円宮杯U-18プレミアリーグを制して2冠を達成したFC東京U-18でキャプテンを務めた右SBだ。
その活躍が評価され、1月22日から28日にかけて行なわれる『NIKE NEXT HEROプロジェクト』のイタリア遠征メンバー18名に選出された。
並々ならぬ想いがある。そのイタリア遠征では、インテルの施設でトレーニングを行なうほか、インテル・アカデミーとの試合も予定されている。FC東京の偉大な先輩であり、憧れの存在でもある長友佑都が所属するクラブ。対面する機会があるかもしれない。
「5番」は、もちろんその先輩を意識している。FC東京に在籍時、そして日本代表でも長友はこのナンバーを付けてきた(インテルでは55番)。もしその長友のトレーニングを見学できるチャンスがあったら?
「とくに守備の仕方とか、小柄ながらどうやって世界と戦っているのかを見てみたい。絶対的な武器がないと8年間もインテルで活躍できないと思うので」
長友がプレーしていることもあり、海外リーグではセリエAをチェックする機会が多いという。ただ、好きな選手はレアル・マドリーの左SBマルセロだ。
「攻撃センスがあり、理想とするサイドバック。パスでもドリブルでもチャンスを作れて、プレッシャーを掛けられても平然と抜き去ってしまう。得点力も魅力ですね。点を取れるサイドバックはなかなかいないので」
今春から明治大学への進学が決まっている。長友が世界へと通用する武器を磨いたのも同大学だった。ここで個の力を付けて、4年後にFC東京に戻ってくるのが目標だ。そして「自分にその実力があれば、ゆくゆくは海外でプレーしたい」という夢を描く。
明治大学→FC東京を経て海外移籍を果たせれば、尊敬する先達と同じ道を歩むことになる。もちろん簡単なことではないが、向上心は人一倍だ。
「トップチームに上がれなかったのは悔しいですが、プロになった選手に負けたとは思っていない。これから4年間でどう成長するかが大事」
もし長友と話す機会があれば、こんなことを訊いてみたいという。
「海外ではコミュニケーションがいちばん困ると思うので、どう乗り越えてきたのか。あとは、チームの約束事がある中でどう自分のどう特長を出して、活躍してきたのか、といった部分ですね」
将来を嘱望される逸材にとって、このイタリア遠征で世界を経験することが、成長の糧になるのは間違いない。
取材・文●江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
協力:ナイキジャパン
岡庭愁人。17年の日本クラブユース選手権(U-18)と高円宮杯U-18プレミアリーグを制して2冠を達成したFC東京U-18でキャプテンを務めた右SBだ。
その活躍が評価され、1月22日から28日にかけて行なわれる『NIKE NEXT HEROプロジェクト』のイタリア遠征メンバー18名に選出された。
並々ならぬ想いがある。そのイタリア遠征では、インテルの施設でトレーニングを行なうほか、インテル・アカデミーとの試合も予定されている。FC東京の偉大な先輩であり、憧れの存在でもある長友佑都が所属するクラブ。対面する機会があるかもしれない。
「5番」は、もちろんその先輩を意識している。FC東京に在籍時、そして日本代表でも長友はこのナンバーを付けてきた(インテルでは55番)。もしその長友のトレーニングを見学できるチャンスがあったら?
「とくに守備の仕方とか、小柄ながらどうやって世界と戦っているのかを見てみたい。絶対的な武器がないと8年間もインテルで活躍できないと思うので」
長友がプレーしていることもあり、海外リーグではセリエAをチェックする機会が多いという。ただ、好きな選手はレアル・マドリーの左SBマルセロだ。
「攻撃センスがあり、理想とするサイドバック。パスでもドリブルでもチャンスを作れて、プレッシャーを掛けられても平然と抜き去ってしまう。得点力も魅力ですね。点を取れるサイドバックはなかなかいないので」
今春から明治大学への進学が決まっている。長友が世界へと通用する武器を磨いたのも同大学だった。ここで個の力を付けて、4年後にFC東京に戻ってくるのが目標だ。そして「自分にその実力があれば、ゆくゆくは海外でプレーしたい」という夢を描く。
明治大学→FC東京を経て海外移籍を果たせれば、尊敬する先達と同じ道を歩むことになる。もちろん簡単なことではないが、向上心は人一倍だ。
「トップチームに上がれなかったのは悔しいですが、プロになった選手に負けたとは思っていない。これから4年間でどう成長するかが大事」
もし長友と話す機会があれば、こんなことを訊いてみたいという。
「海外ではコミュニケーションがいちばん困ると思うので、どう乗り越えてきたのか。あとは、チームの約束事がある中でどう自分のどう特長を出して、活躍してきたのか、といった部分ですね」
将来を嘱望される逸材にとって、このイタリア遠征で世界を経験することが、成長の糧になるのは間違いない。
取材・文●江國森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
協力:ナイキジャパン