１月15日、ジュビロ磐田がヤマハスタジアムにて新体制発表会を行なった。
 
　昨季はリーグ最少失点（30）の堅守を軸に６位と躍進を遂げた。木村稔社長は「個人の成長、チームとしての機能、連係、一体感の醸成など大きな成果を出せたシーズンだった。今季も名波監督以下、昨季同様の体制でスタートする。みんなで力を合わせて挑んでいきたい」と昨季を総括しつつ、新シーズンへの抱負を述べた。
 
　なお、来季のクラブスローガンは、昨年と同じく『繋ぐ 2018 Challenge For Next』。人と人、地域とクラブを繋ぐと同時に、勝利のために選手たちの考えを繋ぎ、パスを繋ぎ、心と心を繋ぐ意味合いを込めている。

　木村社長の発言を受けた服部年宏強化本部長は、「我々は何も成し遂げた訳ではなく、まだまだチャレンジャー。スローガンのとおり、次を目指さないといけない。謙虚に、自分たちの立ち位置や力を踏まえて戦っていきたい。（残留ラインの）勝点40を早く達成し、良い流れをつかめれば」とクラブのスタンスを明らかにした。
 
　そして、チームを率いる名波浩監督も「トップ５という目標を選手たちには掲げている。ただ、昨季に自分たちより下位だった浦和やＧ大阪、ＦＣ東京といったクラブが巻き返しに向けて必死になってくると思う。それを受けるのではなく、しっかりとしたチャレンジャー精神を持ってやっていきたい」と力強く決意を表明した。
 
　首脳陣に続き、新加入の選手たちもそれぞれに意気込みを語った。
 
「木村社長、服部強化本部長、名波監督のもとで成長したい。このクラブのために全力を尽くす」（田口泰士）
 
「中学、高校と自分を育ててくれたクラブに戻ってこられて嬉しい。筑波大の方々にもプレーはもちろん、人間的な部分で成長させて頂いた。感謝の想いをプレーで表現したい」（中野誠也）
 
「少しでも多くの試合に出て、チームの勝利に貢献できるよう頑張りたい」（新里亮）
 
「仲間意識、犠牲心を持って、ジュビロと更なる高みを目指したい」（ギレルメ）
 
「自分はまだ若い（20歳）ですが、戦う準備はできている。しっかりと戦って、みなさんと成長していきたい」（モルベッキ）
 
　現在U―23アジア選手権に参加中の伊藤洋輝を含む新戦力６名を加えた計32名（１月15日現在）が一丸となり、目標のトップ５に挑む。

取材・文●梶山大輔（サッカーダイジェスト編集部）