ケルン、95分の劇的な勝ち越し弾で上位チームを下し2連勝! 大迫はベンチ入りも出番なし

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月15日

これまでとは明らかに違う姿を見せた最下位チーム

2009年から11年までケルンでプレーした経歴を持つテロッデ(中央)が、古巣での初戦でいきなり大仕事を果たした。 (C) Getty Images

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 1月14日(現地時間)、ブンデスリーガ第18節が行なわれ、ケルンは2-1でボルシアMGを下した。

 2週間のウインターブレイクを終えて迎えた後半戦の初戦。前半戦の最終戦でようやく今シーズンのリーグ初勝利を飾った最下位ケルンが、順位でははるかに上を行くボルシアMG(6位)との「ライン・ダービー」で、どれほどの進化ぶりを見せるかが注目された。
 
 長期離脱していたヘクターが復帰してスタメンに名を連ねた他、昨年末に肺炎に罹った大迫勇也も回復してベンチ入りするなど、ケルンは戦力が戻ってきたが、この試合では組織プレーに問題を抱え、なかなかボールを繋げず、前線にボールを運べない。
 
 対するボルシアMGはバイタルエリアにスムーズに迫り、幾度も相手ゴール前にボールを送る。10分過ぎにパスワークでの攻略からシュティンドルがペナルティーエリア内で惜しいシュートを放ち、18分にはCKからファーサイドに流れたボールをクラマーが合わせ、あわやという場面を作った。
 
 ボルシアMGは守備でも、中盤より前のところでは厳しいプレッシャーをかけることで、ケルンに攻守両面で自由を与えず、またミスを誘発したりもした。
 
 序盤は良さを完全に封じられたホームのケルンだが、27分に初めて組織的なプレーから敵陣に侵入してヨイッチがファーストシュート(直後にカウンターからアザールのきわどいシュートを浴びたが……)。そして34分、ヘーガーがファウルを受けて得たFKから、先制ゴールを奪う。
 
 ヨイッチがゴール前に上げたボールに対し、ソーレンセンが強引にマーカーのヴェステルゴーの前に出て右膝で合わせ、至近距離からGKゾマーの牙城を破った。
 
 均衡が破れた後は、互角の展開で試合は進む。そしてアディショナルタイム、ボルシアMGはヘアマンがうまく浮き球を処理して角度のないところからシュートを放ったが、GKホルンも見送ったボールは、ファーサイドに流れてわずかに枠外。ケルンがリードを守って前半を終えた。
 
 後半は立ち上がりからアウェーチームが攻勢に立ち、ケルン陣内で試合が進んでいくが、ボルシアMGもイージーなパスミスが多く、なかなか決定的な場面を作り出すまでには至らない。
 
 しかし67分に右からのクロスをアザールがヘッドで合わせる決定機を皮切りに、直後にはシュティンドルがわずかに枠を外れる惜しいシュートを放つ。そしてその2分後、ヘアマンが抜け出して放ったシュートをホルンがセーブした後、こぼれ球をラファエウが2度にわたって詰め、ついに追い付いた。
 
 ヘクターが顔面でラファエウの最初のシュートをブロックするという、捨て身のプレーも報われなかったケルンは、71分にソーレンセンが、先制時と同じような動きからダイレクトでシュートを放つも、今度はクロスバーを越えていった。
 
 互いに守備が緩くなり、オープンな展開となったなかで、ケルンは76分にクレメンスが、ボルシアMGは80分にヘアマン、86分にホフマンが決定機を迎えたが、いずれもゴールネットを揺らすことはできない。
 
 そして突入したアディショナルタイム。両者が勝点1を分け合うのが濃厚と思われた95分、ラウシュが左サイドから上げたクロスに、今冬に加入したテロッデがヘッドで合わせてゴール右隅に流し込み、ケルンが勝ち越し! 間もなく、試合終了の笛が沸きに沸くスタジアムに響いた。
 
 劇的な展開で2018年の初戦を白星で飾ったケルン。リーグ連勝を飾った最下位チームは、これまでとは明らかに勝負強さを見せた。今節はベンチで90分間を過ごした大迫もピッチに戻って来るであろう次節(20日にアウェーでハンブルクと対戦)以降、さらに期待が持てそうだ。
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