３月にボルシア・ドルトムントの入団テストを受けることが話題となっている史上最速スプリンターのウサイン・ボルトは、熱烈なマンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしても有名だ。当然、ジョゼ・モウリーニョ監督率いる現チームの戦いぶりにも、一家言を持っている。

　ボルトは『Yahoo UK』のインタビューで、「モウリーニョのファンだけど、彼のサッカーには満足していない」と、現在のマンチェスター・Uに不満があると明かした。

「モウリーニョはルイス・ファン・ハールのようなプレーをしている。わかりやすく言えば、守備的で受け身の退屈なスタイルだ。それは僕らにとって楽しくない。僕らはアレックス・ファーガソンのサッカーに慣れている。攻めて、攻めて、速いカウンターを仕掛けるサッカーにね」

　ボルトは、「ぜんぜんダメとは言わないけど、ユナイテッドには新たなストライカーが必要」と、ゴールゲッターを獲得する必要があると進言した。

「チャンスはたくさん作れているけど、決めきれない。純粋なストライカーが不在なうえ、モウリーニョのサッカーはスローで退屈。それでも選手たちはチャンスを手にしている。それらのチャンスをすべて決めていれば、順位はぜんぜん違っていたはずだ」

　ここまで期待に応えているとは言い難いFWのロメル・ルカクについては、「彼のプレーは洗練されていない」としつつ、「時間が必要だ」と擁護もしている。

「ビッグクラブでもまれることで、おそらく２年以内にもっと良い選手になるだろう。いまは学んでいるところ。数年後にはきっとすごい選手になっているはずだ」

　友人でもあるポール・ポグバについても、ボルトは「彼に対する批判は不当だと感じている」と擁護。ストライカーを獲得すれば、ポグバはさらに結果を残せると主張した。

「ハリー・ケインのような優れたストライカーがいれば、ポグバはもっと生きるし、チームの得点力もアップするはず。ポグバには前方で良い動きをするストライカーが必要だ。彼は素晴らしいパサーだからね」

　モウリーニョはボルトの助言をどう受け止めただろうか。このアドバイスをきっかけにチームの調子が上向けば、ボルトの夢であるマンチェスター・U入団も現実味を帯びるかもしれない？