ミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が１月９日で40歳の誕生日を迎え、彼の恩師であるカルロ・アンチェロッティが熱い祝福＆激励の言葉を送ったことはすでに報じられているが、ガットゥーゾとともにミランの黄金時代を築いたレジェンドたちも、同様に戦友の節目の日を祝っている。


　ミランの公式ツイッターでは、元チームメイトがジョークをまじえながら、現在、古巣の再建に取り組んでいる「リーノ」（ガットゥーゾの愛称）にメッセージを送る動画がアップされたが、その顔ぶれが何とも豪華だ。
 
　パオロ・マルディーニ、カフー、カカ、クリスティアン・ブロッキ、アンドリー・シェフチェンコ、カハ・カラーゼ、マッシモ・アンブロジーニ、そしてアンドレア・ピルロ。かつてのスター選手であり、現在はコメンテーター、指導者、代表監督、市長など、それぞれ多方面で活躍中である。
 
　彼らの祝福コメントは以下の通り。いかにガットゥーゾが、愛される存在であるかが分かるだろう。
 
「偉大なイバン・ジェンナーロ・ガットゥーゾ、40歳の誕生日を祝福するよ。大事な節目の年だね。君の新たな冒険に幸運があるよう祈っている。これから40年先も監督を続けられるように。君が偉業を成し遂げるために、助言を送っていきたいと思う。君の友人からハグを！」（マルディーニ）
 
「40歳になったんだって!?　50歳かと思ったよ。歳を取ったね。なんて、冗談だよ！　ブラジルから祝福を！」（カフー）
 
「やあ、リーノ！　いや、監督と呼ぶべきかな!?　とにかく、誕生日おめでとう。神の御加護を！　常に多くの人が君をサポートしていることを忘れないでくれよ」（カカ）
 
「憶えているかい？　君の携帯電話を奪って、意味不明なメールをみんなに送ったことを。君は僕らを追いかけ回して、殴りかかって来たね（笑）。最高だったよ。君はレジェンドだ。今は大変なチャレンジに臨んでいるが、君は決して諦めないだろうし、必ず何かを成し遂げるはずだ」（ブロッキ／中国・江蘇蘇寧コーチ）
 
「40歳という年が、成功に満ちたものとなるように。我々は同じ時にミランに加入し、ともに多くの勝利を経験するとともに、苦しみも味わったね。選手たちと、ミランで成功することを祈っている。ひとつお願いがある。試合の時、あまりピッチで叫ばないでくれ。私が解説をしている時は、他の人の声も聞きたいからね（笑）」（シェフチェンコ／ウクライナ代表監督）
 
「やあ、兄弟、誕生日おめでとう。選手時代、１月９日という日をどのようにして待っていたかを憶えているよ。我々はカウントダウンをして、“ニーノ（可愛い子どもの意）”ガットゥーゾの誕生日を祝ったものだ。今、互いに遠く離れたところにいるが、ファンタスティックな君は、いつも私の心のなかにいる。おめでとう」（カラーゼ／ジョージアの首都トビリシの市長）
 
　そして動画の最後では、アンブロジーニとピルロの２人が、ユーモアいっぱいの掛け合いを披露している。
 
　最初にアンブロジーニが１人で「40歳の誕生日、おめでとう。知っての通り、君より若く見える（？）僕ももう、40歳を過ぎてしまった」と語り、「ストリートで友だちを見つけたんだ。彼は僕以上に、君の誕生日を祝いたがっている。君は、彼が誰か分からないかもしれないけど」とピルロを紹介。
 
　登場したピルロは「はい、ジェニー、おめでとう。見てよ、僕はとてもスマートだよ。君は40歳になったけど、ミランにあと２か月いたら50歳に見えるだろう。代わりに僕は、若いまま引退した。君より１つ年下なだけなんだけどね（笑）」と毒舌ぶりを披露する。
 
　また、アンブロジーニに「新しい仕事を見つけたのか？」と聞かれ、ピルロは「今は『スカイ』で働いて（解説）いるよ。リーノもあと数か月で、こちらに来るんじゃないのか？（笑）」とキツいジョーク。最後は２人で「おめでとうリーノ、もし誕生パーティーに招待してくれなかったら、家へ行って、君の店（魚屋）を破壊するぞ！」と語った。