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【選手権】大人になった選手たち… 本田裕一郎監督は二冠ならずも「満足のいくチーム作れた」

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2018年01月09日

好素材を鍛え、本田監督はひとつの集団にまとめ上げた。

冬は準優勝に終わったが、夏のインターハイを制するなど今年の流経大柏は安定した強さを発揮した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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「負けに不思議の負けなしで、負けるべくして負けた」(本田裕一郎監督)

 史上4校目、計6度目となるインターハイと選手権の二冠はあと一歩のところで潰えた。
 
 流経大柏を下した前橋育英の初優勝で幕を閉じた今年の高校サッカー選手権。インターハイの準決勝(この時は流経大柏が1-0で勝利)でも相まみえた両者の攻防は、どの場面を切り取っても見応えがあるものだった。ただ、通算6度の日本一の経験を持つ名将・本田監督の見解は違ったようだ。
 
 本田監督は大一番で相手のエースにマンマークを付ける策を講じた。その理由を、「守備的にやるしかなった。攻撃は前育のほうがうちよりも上を行っていたので」と説明。三本木達哉(3年)に今大会7得点の飯島陸(3年)を監視させた。それに伴い、システムも本来の4-4-2から4-3-3の形に変更。しかし、その対策は最後の最後に破られた。「三本木にはインターハイの時には相手のマンマークをやらせていた。準々決勝までは特にそういう選手がいなかったので、ここで出番がきた。頑張っていたし、仕事をしてくれた。飯島君は凄い能力を持っている。放っておいたら、何点取られていたか分からない。三本木はよく抑えてくれたと思う」という言葉で、仕事を全うしたエースキラーに賛辞を送ったが、最後は飯島のシュートのこぼれ球を榎本樹(2年)に決められて終戦。前橋育英が歓喜に沸く瞬間を目の前で見届け、本田監督は素直に完敗を認めた。
 
 しかし、指揮官は選手たちの成長ぶりに目を細める。それもそのはずで、春の戦いぶりから比べればチームの完成度は雲泥の差だったからだ。

 今年のチームは関東や東海の強豪校が集まるU-16 Rookie Leagueを1年時に制した世代で、下級生のU-17日本代表・関川郁万(2年)や熊澤和輝(2年)を加えたタレント集団は春先から評価が高かった。

 一方で好不調の波が激しいチームでもあり、圧巻の強さを見せたと思えば、脆さを見せることもしばしば。3月に行なわれたトレーニングマッチでは菊地泰智(3年)が報復行為で一発レッドをもらうなど、精神的な未熟さが目立った。その時期のことを考えれば、「数段良くなった。春先の頃のいろんな生活面も含め、各個人の取り組みや姿勢。パフォーマンスはかなり良くなって終えたと感じます」と指揮官が選手たちを称えたように、チームは大きく成長を遂げた。

 メンタル面が課題だった菊地も「自分はあの頃と比べると大人になりました」と語り、今では春先のような弱さを見せることはない。インターハイを制したあとに大崩れしなかったのもそのためだ。

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