2季連続J2でパス本数断トツ1位! プロ7年目で初のJ1に挑む28歳にブレイクの予感

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月06日

「大木スタイル」の心臓となった岐阜MFの庄司悦大が仙台へ完全移籍。

昨季はJ2で5得点・2アシストの結果を残した庄司。守備面での貢献度も高く、インターセプト数はチーム最高値を記録した。(C) SOCCER DIGEST

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 J1のベガルタ仙台が1月6日、J2のFC岐阜からMF庄司悦大が完全移籍で加入することが決まったと発表した。

 来季がプロ7年目となる庄司は、これがJ1初挑戦となる。2012年に専修大からJ2のFC町田ゼルビアに加入してプロキャリアをスタートさせた庄司は、町田で3シーズン、その後15年に移籍したレノファ山口FCで2シーズンを過ごし、昨季は岐阜でプレーした。


 1年目の12年は持ち味を発揮できずに苦しみ、チームも低迷。翌年はJFLでのプレーを余儀なくされたが、次第に持ち前のパスセンスを発揮すると同時に守備力も向上。15年には山口のJ2昇格に貢献し、翌16年には初参戦のJ2で、一時は3位まで浮上するなど快進撃を見せたチームの屋台骨となった。

 そして17年に加入した岐阜では、ショートパスを主体とした攻撃と攻守の切り替えの速さを求める大木武監督のもと、庄司は4-3-3システムの不動のアンカーとしてチームの心臓部となる。

 その存在感の大きさは5得点・2アシストという個人成績以外の数値に色濃く表われている。2017年シーズンのJ2リーグ通算スタッツにおいて、庄司はパス数の部門で2位の田口泰士(名古屋→磐田)に901本差をつける4101本を記録し、断トツの1位。「大木スタイル」を貫くうえで、不可欠なパスの供給源となっていた。

 ちなみに、庄司は山口に在籍していた16年も4127本を記録。この時も2位の岩尾憲(徳島)に1500本以上の圧倒的な差をつけている。庄司がいかに周囲から絶大な信頼を寄せられていたかが見えてくる数字だ。また岐阜では、守備面でも貢献度は高く、インターセプト数はチーム1の数値をマーク。攻守両面で貢献度は大きかった。

 一方、移籍先の仙台はここ2年連続で12位でフィニッシュ。新シーズンで5年目となる渡邉晋監督のもと、長期的な視野でボールポゼッションの質を高める、さらなる攻撃の発展に取り組んでいる。パス数、クロス数、シュート数といった数値もここ数年、着実な上昇傾向にあるだけに、庄司の能力が活かされる可能性は十分にあるだろう。

 移籍にあたって庄司は岐阜のクラブ公式サイトを通じて、「さらなるチャレンジのため、今回の移籍を決断しました」と、決意を述べている。プロ7年目で初めてのJ1挑戦となる28歳に、ブレイクの予感が漂う。
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