「追い越す動きをしたら何かが起こると思った」
[高校サッカー選手権2回戦]日章学園4-1佐賀東/1月2日/味フィ西
日章学園の9番、河原淳は気合十分で佐賀東戦に臨んでいた。「1試合目のあとに『何もできてない』と監督から言われて、『やってやろう!』と」。そして、その言葉どおりの活躍を披露する。
1-1で迎えた19分、まずは左足での勝ち越し弾。
「(ギラヴァンツ北九州への入団が内定している佐藤)颯汰くんがサイドを抉ってくれたので」
いとも簡単に得点したように言うが、ゴール前でフリーになる技術とシュートを浮かさぬ落ち着きは見事だった。
そして67分には、敵将の蒲原晶昭監督に「3点目が……」と言わしめたゴールを沈める。「ここにくるかな」という嗅覚を存分に発揮してのダイビングヘッド。スコアを3-1にするとともに、チームにその後の余裕ある試合展開をもたらした。
ただ、得点力だけが河原の特長ではない。日章学園の早稲田一男監督は0-1からの佐藤颯の同点ゴールを「河原がフリーランニングで長い距離を走ってくれたから」と振り返ってくれた。
では、本人はあのシーンをどう考えているのだろうか。試合開始早々の5分にリードされた4分後のプレーを話してもらった。
「自分でボールを奪取して颯汰くんにパスをしたけど、守備から攻撃に移った瞬間はチャンスになる。奪っただけで終わらず、追い越す動きをしたら何かが起こると思った」
高い位置からの献身的なチェイシング、守から攻への切り替え、プレーに継続性を生み出す止まらぬ動き。快勝の立役者と断言して、文句はないはず。それほどまでに、河原は充実したプレーを見せてくれた。
次戦は流経大柏が相手だ。インターハイ王者相手に“らしさ”をどれほど出せるか。
「夏にテッペンを獲ったチームにどこまでできるか。チャレンジしたいし、楽しみたい」
もしかしたら――。河原のパフォーマンスには、そう思わせるだけの力強さがあった。
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【選手権PHOTO】2回戦 日章学園 4-1 佐賀東 佐藤颯汰の同点弾から流れを引き寄せ日章学園が3回戦進出!
日章学園の9番、河原淳は気合十分で佐賀東戦に臨んでいた。「1試合目のあとに『何もできてない』と監督から言われて、『やってやろう!』と」。そして、その言葉どおりの活躍を披露する。
1-1で迎えた19分、まずは左足での勝ち越し弾。
「(ギラヴァンツ北九州への入団が内定している佐藤)颯汰くんがサイドを抉ってくれたので」
いとも簡単に得点したように言うが、ゴール前でフリーになる技術とシュートを浮かさぬ落ち着きは見事だった。
そして67分には、敵将の蒲原晶昭監督に「3点目が……」と言わしめたゴールを沈める。「ここにくるかな」という嗅覚を存分に発揮してのダイビングヘッド。スコアを3-1にするとともに、チームにその後の余裕ある試合展開をもたらした。
ただ、得点力だけが河原の特長ではない。日章学園の早稲田一男監督は0-1からの佐藤颯の同点ゴールを「河原がフリーランニングで長い距離を走ってくれたから」と振り返ってくれた。
では、本人はあのシーンをどう考えているのだろうか。試合開始早々の5分にリードされた4分後のプレーを話してもらった。
「自分でボールを奪取して颯汰くんにパスをしたけど、守備から攻撃に移った瞬間はチャンスになる。奪っただけで終わらず、追い越す動きをしたら何かが起こると思った」
高い位置からの献身的なチェイシング、守から攻への切り替え、プレーに継続性を生み出す止まらぬ動き。快勝の立役者と断言して、文句はないはず。それほどまでに、河原は充実したプレーを見せてくれた。
次戦は流経大柏が相手だ。インターハイ王者相手に“らしさ”をどれほど出せるか。
「夏にテッペンを獲ったチームにどこまでできるか。チャレンジしたいし、楽しみたい」
もしかしたら――。河原のパフォーマンスには、そう思わせるだけの力強さがあった。
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【選手権PHOTO】2回戦 日章学園 4-1 佐賀東 佐藤颯汰の同点弾から流れを引き寄せ日章学園が3回戦進出!