【天皇杯】二冠を引き寄せた“哲学”と“信頼関係” C大阪が「追いつける」と考えた根拠

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月01日

「諦めないことがこのチームの強さの鍵」

「同点にできる自信があった」と語った山口。ビハインドを負ったC大阪だが、見事に逆転勝利を収めた。写真:徳原隆元

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[天皇杯決勝]C大阪 2-1 横浜/1月1日/埼玉
 
 試合後のミックスゾーンで異口同音にセレッソ大阪の選手たちが発した言葉が印象的だった。
「追いつける自信があった」
 

 今季新たに就任したユン・ジョンファン監督に率いられたチームは、ルヴァンカップに続き、二つ目のタイトル奪取に成功。その要因として、多くの選手が先手を奪われても“諦めない”強さがチームに備わっていたことを挙げていた。
 
 最終ラインを統率したマテイ・ヨニッチは「1週間で120分の試合を2度も戦ったのだから本当に疲れた」と言いながらも笑顔を見せてこう続けた。
「失点してからの逆転勝利は素晴らしかった。諦めないことがこのチームの強さの鍵だと思う」
 
 立ち上がりから流れは決して良くなかった。横浜F・マリノスのアグレッシブな守備に手を焼き、最終ラインから中盤にかけてミスを頻発。自陣でボールを奪われは、ショートカウンターで攻め込まれる場面がたびたび見られた。8分には中盤のプレスが機能せず、横浜の下平匠に余裕を持って精度の高いクロスを放り込まれ、難なく伊藤翔に先制ゴールを許してしまった。
 
 それでもC大阪はここで崩れることがなかった。「どうやって修正したかよく分からないが、もう一度集中し直すことができた」とはヨニッチ。失点後も再三ピンチを迎えたが、粘り強く最終ラインを支え続け、その後の反撃を引き出した。
 
「負けていても、慌てていなかった」と振り返ったのは、延長戦でビッグセーブを連発したキム・ジンヒョンだ。「ビッグセーブかどうかは分かりませんが、PK戦にはいきたくなかったので」と謙遜する守護神は、やはり「リードされていても、今シーズンずっとやってきたことを出そうという強さがあった」とチームの粘り強さを讃える。またハーフタイムには「前半はみんな、距離感が悪いということに気づいて、それぞれが話をして修正しようとしていた」と、後半に向けてポジティブな雰囲気があったことも明かした。

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