【セルジオ越後】今の本田のレベルなら、代表復帰はあり得るかもね

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年12月27日

25年目の記念すべき年は、そこまで騒ぎ立てるほどのシーズンではなかった。

23ゴールを挙げた小林が得点王に。2年ぶりに日本人選手がトップスコアラーになったのは喜ばしいけど、うがった見方をすれば外国人選手の質が下がったとも言える。写真:徳原隆元

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 2017年もあと数日で終わりを迎えるね。Jリーグや日本代表など、今年のサッカーシーンを振り返ってみると、ネガティブな話題のほうが多かった気がするよ。


 Jリーグではフロンターレが悲願の初優勝を成し遂げ、ルヴァンカップはセレッソが初戴冠、J2からはV・ファーレンがクラブ史上初のJ1昇格と、“初物”の多い一年だった。それ自体は悪いことではないけど、圧倒的な力を誇示するクラブがなかったね。
 
 レッズの10年ぶり2度目のアジア制覇は明るいニュースだったとはいえ、クラブワールドカップでは大会初戦の準々決勝で敗退。去年はアントラーズが準優勝を飾っているだけに、最後の最後でトーンダウンした感じだ。そのアントラーズも「全冠制覇」を目標に掲げていたにもかかわらず、無冠に終わった。

 これぞ、という若いタレントも現われなかった。23ゴールを挙げた小林が得点王に輝き、2年ぶりに日本人選手がトップスコアラーになったのは喜ばしいけど、うがった見方をすれば、外国人選手の質が下がったとも言える。得点王レースに絡んだ助っ人FWもいなかったしね。
 
 いずれにせよ、25年目の記念すべき年は、過去と比べてもそこまで騒ぎ立てるほどのシーズンではなかったというのが率直な感想だ。

 ハリルジャパンについては、8月のオーストラリア戦に勝利してワールドカップの出場権を手に入れた。でも、チームの戦いぶりは山あり谷ありで、決して安定していたとは言えないよね。
 
 ロシア行きを決めたことは、評価の対象にならない。今回は最終予選で少なからず苦戦しただけに、ワールドカップに行けて当たり前とは言わない。もっとも、本大会に出場できる各大陸の枠として、2006年のドイツ大会以降、アジアに「4・5枠」が設けられてから日本は必ず予選を突破している。それを考えるとノーマルな結果でもある。

 それよりも、アジアからの出場5か国のうち、ポット3のイランを除いた4か国が、最も実力が低いとされるポット4に振り分けられている現実に目を向けるべきだ。日本も今やワールドカップ出場より、世界の舞台でいかに勝ち抜くかに主眼を置いているはずなのに、ポット4ではね……。改めて言うまでもなく、ロシアでは厳しい戦いを覚悟しなければならないよ。

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