本田圭佑、パチューカでの初タイトル獲得ならず…コパMX決勝で1点を返せず敗北

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年12月22日

パサーとしての良さは見せたが…

メキシコでの大一番で結果を残せなかった本田。リベンジは、すぐに始まる後期の戦いで果たされるか。写真は10月の前期リーグでのモンテレイ戦。 (C) Getty Images

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 12月21日(現地時間)、メキシコ・モンテレイのエスタディオ・BBVAバンコメルでアペルトゥーラ2017コパMX(秋季メキシコ・カップ)の決勝が行なわれ、パチューカは0-1でモンテレイに敗れた。


 16日にクラブワールドカップでアルジャジーラを4-1で下して世界3位に輝いて以来の公式戦となったパチューカ。敵地での決戦、本田圭佑は定位置とも言える前線の右サイドで試合開始を迎えた。
 
 立ち上がりにいきなり、本田が素早い反転からドリブルで敵陣に突き進んだものの、以降のパチューカは一方的にモンテレイの攻撃を受けることを強いられる。5分にパボンにファーストシュートを許すと、8分にはウルタードに完全に抜け出されたが、この窮地をGKブランコのファインセーブで切り抜けた。
 
 13分にはDFのミスキックで抜け出したフネス・モリをペナルティーエリア手前でファウルで止めるというピンチを迎え、他にも再三シュートを撃たれるパチューカ。本田も自陣深くに下がって守備に奔走するも、フネス・モリに股抜きされてシュートまで持ち込まれる場面もあった。
 
 防戦一方で、攻撃では相手の厳しいマークに全く効果的なプレーがなかったパチューカだが、25分にようやくCKを得る。キッカーは本田。左足のキックは、頭ひとつ抜け出したサガルの頭に合い、フリーのハラの前に落ちたが、シュートはあらぬ方向へ飛んだ(ハラはオフサイドポジションにいたが笛は鳴らず続行)。
 
 パチューカはファーストチャンスを活かせなかったものの、ここからボールを持てるようになり、試合は一進一退の攻防戦となる。
 
 本田は33分に効果的な縦パスを通したのをはじめ、パサーとしての良さを幾度か見せる。流れのなかでシュートを撃つ機会はなく、44分に自ら倒されて得たFK(ファウルを仕掛けたバサンタは警告)をゴール前に入れたボールは、直接GKカリーソにキャッチされた。
 
 ともに決定的なプレーのないままスコアレスで試合は折り返す。後半もポゼッションではモンテレイが上回るが、内容的にはほぼ互角。モンテレイが幾度もクロスをゴール前に入れれば、パチューカはハラがゴール正面からシュートを放つ。
 
 しかし57分、ついに均衡は破れた。スルーパスで完全に抜け出したウルタードが、GKのタイミングをずらす冷静なシュートでゴールを破り、モンテレイが先制したのである。
 
 ビハインドを負ったパチューカの最初に迎えたチャンスは60分、エリア右手前の好位置で得たFK。もちろん本田がキッカーを務めたが、シュートは壁に阻まれる。65分にも自ら倒されてFKのチャンスを迎えるも、先ほどよりやや遠めの位置からのシュートも壁を越えられなかった。
 
 一方、モンテレイは攻撃の頻度は前半に比べて低くなったものの、63分にパボンが左サイドからのカットインで強烈なシュートを放ち(ブランコの正面)、相手ゴール前に入れるボールの質も良く、パチューカDF陣を再三慌てさせる。試合を通して、攻撃の構成力では相手を上回っていた。
 
 パチューカは69分に本田が初めて流れのなかからフィニッシュまで持ち込むがDFのブロックに遭い、73分には右サイドから上げたクロスが相手選手に当たって軌道が変わり、ゴールに向かって飛んだものの、カリーソによってCKに逃げられる。
 
 終盤はポゼッションも逆転し、パチューカが1点を求めて敵陣に攻め入るが、猛攻と言えるほどの厚みも迫力もなく、逆に中盤でボールを奪われ、モンテレイに個人技での突破を許して決定的なシュートを浴びるなど、最後まで主導権を握ることはできない。
 
 86分、本田の右からのクロスを中央でサガルがヒールでコースを変える高度なプレーを見せたが、ボールはゴール左外に逸れていく。サガルはアディショナルタイムにも正面からシュートを放つが、これはカリーソに正面でキャッチされた。
 
 本田のCKからのハラのヘディングシュートも枠を外れ、間もなく試合は終了。モンテレイの優勝に沸くスタジアムのなかで、パチューカ、そして本田の2017年は終わった。しかし休む間もなく、1月6日からは後期リーグがスタートする。
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