【現地発】首位マンCと勝点21差…優勝が遠のくトッテナムの改善必至の問題は?

カテゴリ:メガクラブ

山中忍

2017年12月18日

ポチェティーノのチームの課題は?

今シーズン12ゴールを挙げている主砲ケイン。しかし、ビッグ6のアウェーゲームでは、無得点と空振りが続いている。 (C) Getty Images

画像を見る

 急ブレーキとは、まさにこのことだろう。
 
 約2か月前、ホームでリバプールに4-1(プレミア9節)と大勝していたトッテナムは、2位マンチェスター・ユナイテッドとは得失点差、首位マンチェスター・シティとも勝点5差の3位につけていた。
 
 ところが、12月16日に行なわれた18節のマンチェスター・C戦を1-4と落としたトッテナムは、その首位チームから21ポイント、2位のマンチェスター・Uからも10ポイント離れた7位に後退している。ジョゼップ・グアルディオラのチームが無敗で突っ走っているせいもあるが、首位との勝点差よりも、ボトム3(降格圏)との差の方が、16と少ない状態だ。
 
 リバプール戦以降の10試合の成績は4勝2分け4敗と、負け越しているわけではない。だが問題は、そのうち3敗が敵地での強豪対決であることだろう。
 
 就任4年目のマウリシオ・ポチェティーノ監督が優勝候補へと成長させた若いチームには、タイトルを手にするために、精神力がモノを言う敵地でのビッグゲームで結果を出すべきという指摘が多かった。
 
 それが今シーズン、プレミアでのアウェーのビッグマッチは4戦全敗中だ。
 
 2節のチェルシー戦で1-2と競り負け、減速が著しいこの2か月は、マンチェスター・U戦(0-1)、アーセナル戦(0-2)、そしてマンチェスター・C戦と立て続けに敗れている。
 
 いわゆる“ビッグ6”同士のアウェーゲームでは、通算1勝6分け11敗という大幅な負け越しが、ポチェティーノのトッテナムがタイトルを獲れない要因でもある。若手が多いチームだけに苦手意識が募っていても不思議ではない。
 
 指揮官自身はメンタル面の不安定さを「問題」として挙げ続けている。
 
 チャンピオンズ・リーグでレアル・マドリーを3-1で下した直後、ホームで1-0と辛勝に終わったクリスタルパレス戦(プレミア11節)後には、二日酔いならぬ、「勝利酔い」があったことに触れ、さらに惜敗(1-2)を喫した14節のレスター戦後には、「闘志が足らない」と檄を飛ばしてもいた。
 
 ハリー・ケインを筆頭に、主力メンバーにイングランド代表選手も複数抱えるトッテナムの不出来は、ワールドカップの前年に代表の不安としても国内メディアで騒がれる。よって、否が応でもライバルとのビッグゲームで結果が出ていないことは意識せざるを得ないのだ。
 
 
【関連記事】
トッテナム・ファンが「あれ」を投げつけて大騒動に! いったい何が?
「オカザキのエネルギーが不可欠なんだ!」レスター地元紙が岡崎の必要性を積極主張!
韓国代表が明かすハリルジャパンの実像「組織力が足りない」「僕たちのほうが準備できていた」
久々出場の原口、内田に移籍報道、伊藤は契約延長! 他のブンデス日本人の契約状況は!?
【セルジオ越後】韓国相手に自信がなかったハリル監督では、ロシアW杯で勝てるわけがないよ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ