これを完敗と言わずしてなんと言うのだろう。
東アジアの王者を決めるE-1選手権で、日本は最終戦で韓国に敗れ、2大会ぶりのタイトルを逃した。
イギリスのリーズの地でひとりテレビ観戦していたが、驚きとともに、このニュースを受け止めていた。リーズのスタッフにそのことを伝えても興味を示さないのは当然として、こちらのメディアでは、「JAPAN」と「KOREA」の伝統の一戦は、残念ながら、結果すら流されることもない。
しかし、ただ敗れただけでの話ではない。1対4というスコアは衝撃的だった。韓国相手に4失点を喫したのは、じつに38年ぶりのことらしい。ハリルホジッチ体制になって、最多の失点数となる。まさに歴史的大敗となってしまった後には、ワールドカップで勝つことなんて夢のまた夢のように思えてしまう。おそらく勝つだろうと予想していた僕の見立ては甘かった。ハリルホジッチ監督に対しても、Jリーグ組に対しても「やってくれるはずだ!」という思いを寄せていただけに、あまりにショックが大きく言葉にならない。
あらためて韓国戦の内容に触れる必要もないだろうが、開始3分にPKで先制しながら、その後は防戦一方の展開へ。リードしているはずの日本が、ホームというアドバンテージを受けながら、韓国に攻守両面で圧倒された。「ショートカウンター」が生命線であるハリルホジッチサッカーの基本戦術において、「高い位置からのボール奪取」をベースとしたディフェンスがまったく通用せず、逆転負けを喫した。これを完敗と言わずしてなんと言うのだろう。
今回の韓国戦は、半年後のワールドカップを占ううえで絶好のチャンスだと考えていた。タイトルをかけたプレッシャーのかかるなかで、ライバル韓国と真剣勝負の舞台を迎えた。しかもワールドカップのメンバー入りがかかっている状況にあったのだから、激しくファイトし、アピールしなければならないはずが……、パスをつなぐこともできなければ、相手にプレッシャーをかけてボールを奪うこともできなかった。
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