鮮烈なロング砲を決めた昌子源にとって「人生でもっとも嬉しかったゴール」は?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年12月13日

「ゼロを続ける。韓国はきっと焦れてくると思う」

急造の最終ラインを見事に束ねている昌子。その言動にも自覚と責任感が溢れる。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[E-1選手権]日本 2-1 中国/12月12日/味の素スタジアム
 
 中国戦の88分に鮮烈な40メートル弾をねじ込んだ。欧米メディアもこぞってそのスーパーゴールを動画付きで紹介するなど、大きな反響を呼び、日本代表・昌子源の名は一夜にして世界規格となった。

 本人は「ゴールキックになればいいくらいという感じで蹴った」と照れ笑い。狙いにいった結果ではなかったと認め、「すごい右に落ちていきましたね」と、その弾道にみずから感嘆した。
 
 この日の昌子は、急造の4バックのなかで舵取りに苦心した。右に植田直通、中央では三浦弦太とコンビを組み、左には山本修斗を従える。植田と山本は鹿島アントラーズの僚友ながら、そこは代表戦だけにまた勝手が違う。他の3選手にとって中国戦は、A代表デビューマッチだったのだ。
 
「みんな初めてやったんで、とくに弦太とはどうやって守備を構築していこうかと前もってけっこう話をしてましたし、試合中もお互いに声を出し合ってコミュニケーションを取ってました。直通なんか最後らへんは(不慣れな右SBでも)それらしくなってましたね(笑)。明らかに攻撃でも守備でも北朝鮮戦より良くなってた。今日は(小林)悠くんがすごく頑張ってくれましたね。中国の選手も強いんだけどロングボールに競り勝ってくれて、セカンドをほとんどウチが拾えってましたから。そこからのコンビネーションとかが、今日は上手く行ってたと思います」
 
 最終戦の韓国戦、引き分けは勝利かで日本の優勝が決まる。テスト的な布陣と起用が続くなか、守備陣は2試合で1失点と結果はまずまず。キャップ数がわずか8試合ながら、ワールドカップ最終予選の修羅場を潜り抜けた昌子の経験はやはり欠かせない。小さくない手応えを感じているようだ。
 
「2試合をやってみてはっきりしてるのは、ゼロの時間を長く作って点を取るというところ。もちろん前半で取れたら楽なんですけど、相手が慌ててきてもこっちはいつも通りやって、結果に繋げられている。韓国は点を取らないと勝てない状況なわけで、きっと焦れてくると思う。ゼロを続けることがまずは大事になります。それだけに今日の失点は残念でした。2点取って緩くなったというか、ふわっとした。1-0なら起こらなかったかもしれない。ヒガシさん(東口順昭)が繋ごうとして、結果的にPKを取られたけど、もっと意思統一ができていれば避けられた失点。ワンプレーが失点に繋がるという経験をしたので、次に生かさないといけません」
 
 報道陣とのやりとりで、「今日のゴールがもっとも劇的だったのか?」と問われた昌子は、しみじみ思い出しながらこう答えた。
 
「人生でいちばん嬉しかったゴールは、石井(忠正)さんが(鹿島の)監督になった直後のFC東京戦(2015年7月)。あのヘディングで決めた決勝点が印象深い。これから鹿島を復活させなければいかないってとこで、引き分けになりそうな試合を勝ちにもっていけた。嬉しかったですね。あれから連勝できたし、ナビスコカップも獲りましたから」
 
 吉田麻也、槙野智章、酒井宏樹、長友佑都ら本来の主軸が不在の最終ラインで、抜群の安定感を示している25歳。激動の2017年シーズンを締めるのが、日韓戦の大一番だ。「勝って終わりにしたい。韓国には勝たないといけない」と力を込めた。

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