【Ｊ１リーグ34節】磐田０－０鹿島／12月２日／ヤマハ

　鹿島が２位に陥落し、リーグ連覇を逃した。勝てば優勝が決まる最終節のアウェー磐田戦でスコアレスドロー。金崎夢生やレアンドロを起点に圧力をかけ、試合終盤にはＣＢの植田直通を前線に上げてゴールを狙ったが、１点が遠かった。
 
　ショックな首位陥落に昌子源は落胆を隠さなかった。試合後のフラッシュインタビューでは目を赤く腫らせて言葉を絞り出した。
 
「前節のホームで僕たちの力不足で決められなかった。（ホーム最終節のセレモニーでは）僕が最後のスピーチをしたんですが、必ず勝つと約束して、今日も勝てなかったので本当に申し訳ないです」
 
　優勝を逃した無念さをそう語り、さらに今夏にクラブのレジェンドであるジーコ氏から言葉をかけられていたことも明かした。
 
「夏にジーコさんが来て、最後にてっぺんに立っていないと意味がないと直々に言ってもらいました。でも、最後の最後に下から景色を見ることになってしまった。ジーコさんが来てくれた意味というのも……申し訳ないと思う。本当にそれに尽きます」
 
　申し訳ない、と繰り返す昌子の無念さは相当のものだろう。それでも「悔しくない人はいないと思う。本当に力不足で、これをまた一段と強くなるための試練だと思って頑張ります」と懸命に前を向いた。