ケルン、ヘルタにも敗れてリーグ13戦未勝利…大迫は後半に良さを見せるも途中交代

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月27日

悪い面が顔を出してあっさり失点…

後半の立ち上がりはよく攻撃に絡んだものの、大迫はストレスの溜まる時間を長く過ごしたであろう。PK判定が下らなかったのは不運とも言えるが、それを敗因にするには、あまりにケルンには他の問題が多過ぎる……。 (C) Getty Images

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 11月26日(現地時間)、ブンデスリーガ第13節が行なわれ、ケルンは0-2でヘルタ・ベルリンに敗れた。

 
 ともに先週木曜日にはヨーロッパリーグを戦っており、中2日でこの試合を迎えた。ただ、ヘルタがアスレティック・ビルバオに敗れてグループステージ敗退となったのに対し、ケルンは強敵アーセナルを下したことで望みを残し、気分的に良い状態でこの一戦に臨めたはずだ。
 
 DFBカップ2回戦でもこのカードは実現し、ケルンが3-1で快勝を収めている。リーグ戦でいまだ勝利のないケルンにとっては、この相性の良い(?)相手から何とか初の勝点3を奪いたいところだった。
 
 試合は開始からしばらくはヘルタがボールを保持するも、すぐにホームのケルンが押し返して主導権を握る。8分には縦パスで抜け出したギラシーが中央から、チームのファーストシュートを放った。
 
 12分にも良いサイドからの攻めで、ラウシュがフィニッシュに持ち込むなど、攻勢を保っていたケルンだが、17分、鬼門とも言えるセットプレーの守備で悪い面が顔を出す。
 
 ゼルケに競り負けてヘディングシュートを許し、GKホルンが抑え切れずにこぼしたところを、イビシェビッチに詰められて、あっさりと先制点を献上してしまった。
 
 この失点の後も、ボールポゼッションで上回ったケルンは、25分にギラシーがピサーロとのパス交換で抜け出して角度のないところからきわどいシュートを放ったものの、それ以外ではなかなか効果的な攻撃を仕掛けられない。
 
 一方のヘルタは、しっかり守りながら、サイドからクロスを入れるというシンプルな攻めで、幾度もシュートを放つ。26分、31分のイビシェビッチのシュートは、ホルンの好守がなければ、いずれもゴールとなっていただろう。
 
 3トップの右サイドで先発出場した大迫勇也は、なかなか前でパスを受けられず、前線ではボールを持った相手DFを追い回すばかりだったが、28分にSBクリュンターにスルーパスを通して、クロス→CK獲得に結び付け、ようやくチャンスを作った。
 
 途中からは左サイドにポジションを移したり、下がってボールを受けたりと、何とかプレーに絡もうとしたが、決定的な場面を作り出すことのないまま、ストレスの溜まる前半を終えた。
 
 しかし後半が開始されると、大迫はまずはギラシーに縦パスを通して前のスペースに抜け出させ、さらにその後、左サイドからのラウシュのクロスをニアで受けに行って自らが好機を迎えた。
 
 いきなり攻撃に絡んだ大迫は、49分にも右サイドを上がったクリュンターに好パス。彼が入れたクロスを受けギラシーがシュートし、相手DFが倒れながら防いだ際、手に当たったという疑いでVARに持ち込まれたが、これはノーファウルと判定された。
 
 大迫は53分にも左からのカットインでこの試合、自身初のシュートを放つ。ポジションを下げて広く動くことで、チャンスを作り出すとともに、自らフィニッシュにも絡めるようになった。
 
 ケルンは60分、ピサーロのパスを受けて左サイドのハンドベルカーが強烈なシュートをゴール左隅に飛ばす。これはGKヤルステインがブロックされたが、後半開始から攻勢を維持し、ゴールが近付いているという印象を与えた。
 
 しかし64分、ヘルタが素早く反撃を仕掛け、ゼルケが右サイドからペナルティーエリア内に侵入。ここでレーマンに倒されてPKを獲得し、イビシェビッチが自身2点目のゴールでチームに追加点をもたらした。
 
 守備の緩さによって簡単に突破を許し、リードを広げられたケルン。気を取り直して再びボールを保持し、69分にはピサーロのパスを受けて大迫が中央からシュートを放つが、枠を捉えることはできない。そして彼は72分、ウアヒムとの交代でピッチを退いた。
 
 ケルンは1点を求めて何度もサイドからクロスを入れるもはね返され、ウアヒムの鋭い切り返しからのシュートはブロックされ、レーマンの遠めからのシュートは力なく、ヤルステインに難なくキャッチされる。
 
 一方、守備では何度もエリア内に入り込まれて危険な場面を迎える。スペースを空けてしまい、人数をかけても大事なところで相手選手にプレッシャーをかけられないという序盤戦からの悪しき点は、全く改善されていなかった。
 
 ケルンは今シーズン、リーグ戦で11回目の敗戦。またしても勝利を奪うことはできず、悪しき記録は継続されることとなった。次節(12月2日)はアウェーで上位のシャルケと対戦……暗黒のトンネルからはまだ当分、抜け出せそうにないか。

 なお、ヘルタの原口元気は、公式戦4試合連続でメンバー外となった。次節(12月3日)はフランクフルトをホームに迎えるが、日本人対決は実現するだろうか?
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