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ドルトムント、序盤で得た4点のリードを守り切れず…「レヴィア・ダービー」は衝撃の内容&結末に

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月26日

選手のプレーも監督の采配も見事だったシャルケ

後半アディショナルタイムのナウドの同点ゴール。シャルケはテデスコ監督の前半の交代策が見事に的中。一方、4点リードを守り切れなかったドルトムントのボシュ監督は、いよいよ立場が危うくなってきた。 (C) Getty Images

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 11月25日(現地時間)、ブンデスリーガ第13節が行なわれ、ドルトムントとシャルケの一戦は4-4の引き分けに終わった。
 

 前節はドルトムントがシュツットガルトに1-2で敗れたのに対し、シャルケはハンブルクを2-0で下して6位から2位にジャンプアップし、ライバルよりも上の順位で伝統の「レヴィア・ダービー」を迎えた。
 
 ドルトムントにとってホームでのダービー、公式4試合連続でスタメンに名を連ねてきた香川真司は、ベンチスタートとなった。
 
 試合は開始30秒で、ブルグシュタラーの縦パスがトプラクに当たって前に流れたところを拾ったコノプリャンカが決定機を迎える。シュートはGKヴァイデンフェラーの飛び出しでクロスバーを越えたが、ここからシャルケは厳しいプレッシャーをかけてしばらく優勢に試合を進めた。
 
 両チームともにインテンシティーが高く、攻守の切り替えも速いなかで、12分に試合は動く。左サイドからオーバメヤンがクロス。これは逆サイドに流れるも、プリシッチがダイレクトで折り返し、中央で走り込んだシャヒンが合わせて、ゴール左に外れそうになるところを、オーバメヤンがスライディングで詰めた。
 
 この時、GKフェーアマンに当たってはね返ったボールを再度詰めたのはオーバメヤンの腕だったが、ゴールは認められ、ホームチームは幸先良くリード。その2分後にもヤルモレンコの右クロスを、敵に囲まれたオーバメヤンが合わせ、わずかにクロスバーを越す惜しいシュートを放つ。
 
 主導権を奪ったドルトムントは18分、今度は幸運なかたちで追加点を奪う。FKをシャヒンがゴール前に入れると、クリアしようと足を伸ばしたスタンブリが、自陣ゴールに入れてしまったのだ。
 
 さらに2分後、オーバメヤンが右サイドを疾走して上げたクロスに、逆サイドから走り込んだゲッツェが頭で合わせる。ダイナミックな展開からの鮮やかなフィニッシュによるゴールだった。
 
 20分間で3つのゴールを生み出したホームチームに、ジグナル・イドゥナ・パルクは沸きに沸くが、序盤のゴールショーはこれで終わらない。25分、オーバメヤンとゲッツェがパス交換から中央突破を試み、最後にオーバメヤンが放ったシュートはDFに当たって左に流れるが、詰めたゲレイロがダイレクトボレーをゴールに突き刺した。
 
 ドルトムントにとって痛快な25分間での4ゴールは、シャルケにとっては衝撃的であり、テデスコ監督は33分、早くもディ・サントとファウルを連発していたマッケニーを下げ、ゴレツカとアリットを投入する。
 
 このベンチワークは、早々に効果を発揮し、ゴレツカがボールを落ち着かせ、好パスを配球することで、シャルケはフィニッシュまでは持ち込めないものの、再三ドルトムント・ゴールに迫れるようになった。
 
 そして後半に入ると、試合の様相は完全に変わり、シャルケが怒涛の攻撃を仕掛けていく。49分にゴレツカがフリーでヘディングシュートを放ち、53分にはFKからナウドが頭でゴールネットを揺らす。しかし、これはVARによってオフサイドと判定され、ゴールは無効とされた。
 
 57分にもカウンターから、ゴール前まで持ち込んだアリットのパスを受けたカリジューリが巧みにDFをかわしてシュート。これはヴァイデンフェラーの好守に阻まれ、こぼれ球を拾ったゴレツカのループシュートもわずかに枠を外れる。
 
 しかし61分、スタンブリの後方からの縦パスにブルグシュタラーがヴァイデンフェラーの頭上を越す見事なヘディングシュートを決めて、ついにゴール。ここから、シャルケの追撃はさらに威力と加速度を増していった。
 
 その4分後には、左サイドで粘ってボールを奪取すると、コノプリャンカが正確なクロスを入れ、これをゴール前でシャヒンがかぶったところを、後方で待ち受けたアリットがトラップし、落ち着いてゴール右隅に流し込む。
 
 2点差としたアウェーチームをさらに勢い付かせたのは、72分、右サイドを抜け出したアリットの足をすくったオーバメヤンへの退場処分だった。数的優位を得たシャルケは、これで得たFKからブルグシュタラーが決定的なヘディングシュート。しかし、ここでまたもやヴァイデンフェラーが好守を見せ、彼が弾いたボールはポストを叩きながらゴールを外れていった。
 
 ドルトムントはゲッツェに代えてカストロ、ゲレイロに代えてザガドゥを投入するも、シャルケの攻勢が弱まることはなく、86分にはザガドゥが左サイドでカリジューリにあっさりかわされ、ペナルティーエリア内に侵入されて1点差となるゴールを許してしまった。
 
 そして7分という長いアディショナルタイムの4分、ついにシャルケの執念が実り、コノプリャンカのCKに頭ひとつ抜け出したナウドが頭で合わせ、今度こそゴールを決めた。
 
 4点ビハインドを劇的なかたちではね返したシャルケにとっては勝利に等しい引き分けであり、逆に敗れたも同然のドルトムントは茫然自失。41年ぶりに8ゴールが生まれた伝統のダービーは、異様な雰囲気のなかで終焉を迎えた。
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