【日本代表】欧州遠征で評価を上げた選手、期待を裏切った選手

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年11月15日

森岡は攻撃の強度を上げたい時には貴重なカードに。

3年ぶりに代表復帰した森岡(14番)や初招集の長澤(25番)は、及第点とは言わないまでも、次につながるようなプレーを見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 現体制下で世界のトップ5に入るような国と対戦するのは、今回の欧州遠征が初。ブラジル、ベルギーとのテストマッチを通して、来年の本番を占ううえでも誰が通用しそうで、さらなる成長が求められるのはどの選手だったのか。
 
 クラブでのハイパフォーマンスが認められて、3年ぶりの代表復帰を果たした森岡亮太は、ブラジル戦、ベルギー戦でともに途中出場を果たす。プレータイムは限られていたが、独特のテンポで攻撃にアクセントを加えるなど、まずまずの働きぶりを見せた。
 
 ブラジル戦のアディショナルタイムには、酒井宏樹のクロスから浅野拓磨が決定機を迎える。この場面で、右サイドを走る酒井宏に供給した森岡のダイレクトパスは、スピードと距離、ともに完璧。その実力の一端を垣間見せた。
 
「守ってカウンタ―」の割り切った戦いがベースとなるハリルジャパンにおいて、攻撃の強度を上げたい時には貴重なカードになりそうだ。
 
 初招集の長澤和輝は、ベルギー戦でインサイドハーフとして代表デビュー&初先発を飾る。背番号25は、これがデビュー戦とは思えないほど落ち着き払ったパス捌きで中盤を形成。シンプルかつミスの少ないプレーで、潤滑油として機能していた。
 
 ただし、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「攻守にボリュームを出せる」と評価するほどのダイナミズムを創出できていたかと言えば、答えはノーだ。攻撃と守備、せめてどちらか一方でインパクトを残さないと、代表には定着できないだろう。
 
 中盤では、山口蛍がベルギー戦でのパフォーマンスで大きく評価を上げたはずだ。自陣のバイタルエリア付近で、危ないシーンには必ずといっていいほど顔を出し、何度もピンチを阻止。サイドを深くえぐってくる相手に対しても、アンカーの位置から勢い良く飛び出して潰しにかかる。豊富なスタミナを駆使して疾走するその存在感は圧巻だった。
 
 井手口陽介はブラジル戦で、不慣れなトップ下で奮闘。キックミスからマルセロに豪快なミドルを決められたほか、細かいミスも散見されたが、高い位置でのアグレッシブな守備は迫力があった。自身の起用法の引き出しが増えたことを考えれば、代表でのプレーの幅が広がったのは好材料だろう。
 
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