アンチェロッティがイタリア代表監督就任に前向き? あのレジェンドも入閣か?

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月15日

クラブとの兼任で大物を招聘するアイデアも。

後任監督の筆頭候補と言われるアンチェロッティ。再生をめざすチームの舵取り役としては理想的だが。(C)Getty Images

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 ワールドカップ(W杯)予選敗退に終わったイタリア代表のジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督は、現地時間11月13日の試合後、責任問題を問われても「辞任する」とは口にしなかった。カルチョの国が悲嘆に暮れた一夜が明けた14日も、指揮官は辞任の意向を表明していない。

 みずから身を引けば、70万ユーロ(約9100万円)の違約金は受け取れない。したがって、辞任はしないだろうと言われているヴェントゥーラ監督だが、「イタリアをW杯に連れていけなかった男」に続投の道はない。現地メディアの間では、すでに監督更迭を前提に、復活を期すイタリア代表をだれに託すべきか、新指揮官の選定について盛んに論じられている。

 イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』のアンケートでも約7割の支持を集めるなど、後任の最有力候補と目されているのが、カルロ・アンチェロッティだ。ACミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリー、そしてバイエルン・ミュンヘンで数多くのタイトルを手にしており、実績は申し分ない。今シーズン、バイエルンの監督を解任され、現在フリーの立場にあることもプラスに作用しているようだ。

 ただ、アンチェロッティの希望は、今シーズンいっぱい休養をとり、来シーズンから新たなクラブの指揮官として現場に戻ることだと言われている。アントニオ・コンテが退任するとの噂が絶えない古巣のチェルシーや、アーセン・ヴェンゲル監督の長期政権がいよいよ終焉を迎えそうなアーセナルが、次の働き先候補に挙がっているようだ。そして、古巣ミラン行きの可能性も密かに囁かれている。

 とはいえ、母国の代表チームがこの有様だ。名将の心が揺れ動いている可能性もなくはない。実際イタリア『Sky Sports』は14日、「アンチェロッティ招聘へ、道は開けた」と報じているのだ。

 さらに、アンチェロッティと仕事をした経験を持ち、イタリア・サッカー界をよく知るレジェンドが、FOGC(イタリア・サッカー連盟)の幹部に就任する可能性もあるという。ミランとイタリアのレジェンド、パオロ・マルディーニだ。シンボル的な役割ではなく、実務を担う可能性があるという。

 その一方で、クラブと代表の監督を兼任する形でビッグネームを招聘すべきという声も上がっている。その声の主は、1982年のW杯優勝メンバーのひとりであるジュゼッペ・ベルゴミ。「大物指揮官を雇うと金銭的な負担が大きくなるが、パートタイムであれば実現は可能。ひとつの解決策になり得るはずだ」と述べている。

「その際の理想はコンテだ。今回よりもタレントが不足していたチームで、彼は好結果を残しているからね。もしくは、マンマネジメントを重視してパーソナリティーのある外国人指揮官を求めるなら、ジョゼ・モウリーニョが完璧だ。選手たちのベストを引き出すことができる」

 失意のどん底にあるイタリア・サッカー界は、新たな船出の大事な舵取り役をいったいだれに託すのだろうか。
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