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“セレソン”と対戦経験ありの遠藤航はネイマール、G・ジェズス、パウリーニョをこう見る

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年11月10日

「ボールを持った状態でも、そこまでスピードが落ちない」

ネイマールをはじめ、ブラジルの選手たちは「みんな速い」と遠藤はその印象を語る。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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『ネイマールのスピードに後手を踏み、持ち味のボール奪取は影を潜める。間合いを掴めず寄せも甘くなり、中央から両サイドへ面白いように攻撃を展開させてしまった』

 
 昨年7月、リオ五輪に挑む手倉森ジャパンは、直前合宿でU-23ブラジル代表とテストマッチを実施。その試合でのサッカーダイジェストによる遠藤航の寸評だ。ダブルボランチの一角で先発したキャプテンへの採点は「4.5」と手厳しかった。
 
 当時、遠藤が対峙したブラジルの選手が、ネイマールであり、G・ジェズスだ。そのふたりについて、遠藤は次のように語る。
 
「ネイマールは基本的な技術やスピードだったり、ドリブルの上手さがあるのはもちろんですけど、ボールを受けるポイントで、なかなか捕まえづらいところに常にいる。
 
 ジェズスは、あまり1トップのイメージがないけど、前に入ったほうが、裏への動き出しとかゴール前で仕事をする能力が、生かせるのかなという感じですね」
 
 苦い経験をしたからこそ、その言葉には説得力がある。また、浦和ではSBを務めるものの、代表ではボランチやアンカーを任される遠藤から見たセレソンの中盤はどうか。
 
「けっこう球際が強くて、ボール奪取力が高いし、スルーパスとか、つなぎの部分でもすごく上手さがある。特にパウリーニョとかは、2列目から飛び出してくる」
 
 チーム全体の印象については「みんな速い。ボールを持った状態でも、そこまでスピードが落ちない。勢いに乗せると、止められない状態を作られる可能性がある」と語る。
 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「世界で一番強い」と評するブラジル代表との対戦で、日本が突きつけられる現実とは――。ハリルジャパンの現在地を知るうえでも、カナリア軍団には全力で立ち向かってほしいところだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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