【川崎】なぜ勝てないのか…鬼木達監督と中村憲剛が考える敗因

カテゴリ:Jリーグ

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2017年11月05日

自らの力量不足を口にした鬼木監督がこぼした言葉は?

チームを牽引してきた鬼木監督(左)と中村(右)。ふたりが試合後に悔しさを滲ませながら自軍を分析した。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[ルヴァン杯決勝]C大阪 2-0 川崎/11月4日/埼玉
 
 67パーセントのボール支配率と相手の倍の16本ものシュートを放つなど、クラブ史上4度目のリーグカップ決勝で、川崎フロンターレは攻めに攻めた。
 
 これまで川崎は、2000、2007、2009年と3度に渡ってこの大会で決勝へと駒を進めてきたが、いずれも無得点。その過去3大会以上の成熟度を見せてきた今シーズンのチームには、そうした負の歴史を払拭することが期待されたが、それは叶わなかった。
 
 なぜ、川崎は勝てなかったのか。試合後、「本当に悔しいですし、自分の力不足を感じています」と苦々しい表情を浮かべた鬼木達監督は、細部の質が欠陥していたことを挙げた。
 
「ゲームはしっかりコントロールしていたと思います。ただ、そのなかでもどこか少しずつパスのズレや、そういうものが最後まで改善されずに終わってしまった。質はこだわらなくてはいけなかったと思います。もしかしたら焦りもあったのかもしれない」
 
 80分過ぎに川崎は、珍しくパワープレーを選択するなど貪欲にゴールを目指したが、セレッソ大阪の堅牢を打ち破れなかった。自らの力量不足を口にした指揮官は、「もう少しだけ、我慢強く戦うことも出来たのかなって思いもある」とこぼした。
 
 もちろん開始1分での失点が試合の様相、そしてゲームプランに影響をもたらしたのは言うまでもない。鬼木監督も、「ウチが早めに失点したことで彼らの守備意識をより高めてしまったのかなって思います」と話す。
 
 そんな指揮官に同調したのは、不動の司令塔である中村憲剛だ。
 
 リーグカップ2度の準優勝(2007、2009)を味わい、今回も涙を呑んだ背番号14は、「最初に失点したのが今シーズンに関しては、ほぼ初めてだと思いますけど、それがこの決勝で来るというのがまた難しいというか……」と、3度目の正直を逃した悔しさを滲ませた。
 
 指揮官が指摘した焦りは、ピッチ内で起きていたのだろうか。攻勢を強めるなかで、少しのパスの乱れやシュートを決めきれない場面も目立った試合で、「ないとは言えないと思う」と、ベテランMFは敗因を交えつつ振り返る。
 
「とにかく相手は、自分たちがバイタルに入ったボールを潰しにきていたんでね。そこを突破できれば、ゴール前までは入れましたけど、もっと神経質にならなくちゃいけなかった。だから相手としたら狙いやすかったと思う」
 

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