30分間に及んだ中傷チャントにブチ切れて…
木曜日の夜から、フランス・フットボール界はこの話題で持ちきりだ。マルセイユに所属する元フランス代表DF、パトリス・エブラの「カラテキック事件」である。
それはヨーロッパリーグ4節、敵地でのギマラエス戦のキックオフ前に起こった。ウォーミングアップをしていたエブラは、突然脱兎のごとく走り出し、ゴール裏の看板越しに罵声を浴びせていたひとりのサポーターに対し、左足で強烈なカラテキックをお見舞い。これが相手の顔面を捉え、他のサポーターやマルセイユの選手たちが入り乱れる大騒動に発展した。
エブラはその後、試合前のベンチに座っているところを主審に呼び出され、レッドカードを提示された。
マルセイユのリュディ・ガルシア監督はエブラの行動を「絶対にしてはいけないあるまじき行為」と断じつつ、執拗に侮蔑的な言葉を浴びせ続けたマルセイユ・サポーターに対しても、「彼らはOM(マルセイユの愛称)の本当のファンではない」と言い放った。
エブラをそこまで怒らせた原因はなんだったのか。なにを言われたのか。一筋縄ではいかない伏線があった。フランスの全国スポーツ紙『L'equipe』が大特集を組み、真相を究明している。
まずエブラをひどくなじったのは、マルセイユからはるばるポルトガル北部まで遠征してきたアウェーサポーターだった。およそ500人のグループの一部で、彼らはおよそ30分間に渡ってエブラを揶揄するチャントを繰り返し歌っていたのだ。それは「お前はヒドイ! OMから出ていけ! ビデオにでも出てろ!」というもの。「ビデオ」とは、この数日前にエブラがハロウイーン向けに自身のインスタグラムに載せた動画を指している。特殊メイクをしたエブラは血塗られた大きなナタを持ち、上半身裸でカボチャの前に立ち、「俺はこれが好きなんだ!」と決め台詞。手の込んだ動画だったため、大きな反響を呼んでいた。
最初はエブラも笑顔で応じ、サポーター集団に投げキッスまでしていた。だがいつまで経っても収まらず、より大音量でのチャントになっていったため、ついにブチ切れ。ゴール裏のフェンスまで駆け寄り、「誰だ! 誰が言ってやがるんだ!」とまくし立てた。一瞬の静寂を経て、怒り心頭のエブラが暴挙に出る。なんとゴール裏に向けて強烈なハーフボレーでボールを蹴り込んだのだ!
それはヨーロッパリーグ4節、敵地でのギマラエス戦のキックオフ前に起こった。ウォーミングアップをしていたエブラは、突然脱兎のごとく走り出し、ゴール裏の看板越しに罵声を浴びせていたひとりのサポーターに対し、左足で強烈なカラテキックをお見舞い。これが相手の顔面を捉え、他のサポーターやマルセイユの選手たちが入り乱れる大騒動に発展した。
エブラはその後、試合前のベンチに座っているところを主審に呼び出され、レッドカードを提示された。
マルセイユのリュディ・ガルシア監督はエブラの行動を「絶対にしてはいけないあるまじき行為」と断じつつ、執拗に侮蔑的な言葉を浴びせ続けたマルセイユ・サポーターに対しても、「彼らはOM(マルセイユの愛称)の本当のファンではない」と言い放った。
エブラをそこまで怒らせた原因はなんだったのか。なにを言われたのか。一筋縄ではいかない伏線があった。フランスの全国スポーツ紙『L'equipe』が大特集を組み、真相を究明している。
まずエブラをひどくなじったのは、マルセイユからはるばるポルトガル北部まで遠征してきたアウェーサポーターだった。およそ500人のグループの一部で、彼らはおよそ30分間に渡ってエブラを揶揄するチャントを繰り返し歌っていたのだ。それは「お前はヒドイ! OMから出ていけ! ビデオにでも出てろ!」というもの。「ビデオ」とは、この数日前にエブラがハロウイーン向けに自身のインスタグラムに載せた動画を指している。特殊メイクをしたエブラは血塗られた大きなナタを持ち、上半身裸でカボチャの前に立ち、「俺はこれが好きなんだ!」と決め台詞。手の込んだ動画だったため、大きな反響を呼んでいた。
最初はエブラも笑顔で応じ、サポーター集団に投げキッスまでしていた。だがいつまで経っても収まらず、より大音量でのチャントになっていったため、ついにブチ切れ。ゴール裏のフェンスまで駆け寄り、「誰だ! 誰が言ってやがるんだ!」とまくし立てた。一瞬の静寂を経て、怒り心頭のエブラが暴挙に出る。なんとゴール裏に向けて強烈なハーフボレーでボールを蹴り込んだのだ!