引退表明のベテランCFがまさかのバイエルン行き?レバンドフスキの控え候補に浮上

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年11月03日

「バイエルンが興味を持ってくれるのは嬉しい」

レバークーゼンではここまで2試合に出場(得点はなし)。FWのバックアッパーとしてチームを支えている。(C)Getty Images

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 ブンデスリーガ5連覇中で、10節終了時点で首位に立つバイエルン。そんな絶対王者に驚きの補強プランが浮上した。ドイツの複数メディアによれば、今冬の移籍市場でレバークーゼンに所属するFWシュテファン・キースリンクの獲得に動く可能性があるという。
 
 現在33歳のキースリンクはレバークーゼンで在籍12年目を迎えた重鎮。2012-13シーズンには25ゴールを挙げてブンデスリーガ得点王に輝くも、ここ数年は加齢による肉体的な衰えが否めず、今シーズン限りでの現役引退を表明していた。
 
 そんなベテランFWに、なぜバイエルンが興味を示しているのか。背景にあるのは主砲ロベルト・レバンドフスキの負傷だ。レバンドフスキはブンデスリーガ10節のRBライプツィヒ戦(10月28日)で太腿を痛め、前半途中に交代。3日後に行なわれたCL4節のセルティック戦では欠場を余儀なくされた。
 
 そのセルティック戦でバイエルンはハメス・ロドリゲスを偽のCFで起用する布陣で臨んだものの、攻撃の機能性はいまひとつで、スコットランド王者に大苦戦。結果的に2-1で勝利したとはいえ、レバンドフスキ不在の影響を大きく感じさせるゲームとなった。
 
 バイエルンの前線はレバンドフスキを除けば本職のCFが皆無なうえ、対応可能なトーマス・ミュラーも現在負傷離脱中とあって、苦しいやり繰りを強いられている。レバンドフスキは間もなく戦列復帰の予定だが、コンディションが安定するかは不透明で、頼れるバックアッパーの確保が急務となっている。
 
 そのバックアッパー候補にキースリンクが浮上しているのは、ユップ・ハインケス監督の意向が大きい。72歳の指揮官にとってキースリンクは09~11年に率いたレバークーゼン時代の教え子で、プレースタイルや特長は知り尽くしている。ピッチ外での模範的な振る舞いも、バイエルンのクラブカラーに合致すると判断したようだ。
 
「バイエルンが興味を持ってくれるのは嬉しい。感謝したいくらさ」
 
 キースリンク本人は移籍に前向きな様子だ。ベテランCFはキャリア最後の地にバイエルンを選ぶのか、それともレバークーゼンに留まるのか。その決断に注目が集まる。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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