10月31日（現地時間）、チャンピオンズ・リーグ（CL）グループステージ第４節の８試合が、欧州各地で行なわれた。

　４チームによる戦いも折り返し地点を過ぎ、今節からは決勝トーナメント進出チームも決まり始めるということで、より注目度は高まり、そして各チームは熱い戦いを展開した。
 
　早くも２チームの勝ち抜けが決定したのは、グループBだ。パリ・サンジェルマンは無傷の４連勝を飾り、バイエルンも勝点を９に。３位のセルティックとの勝点差は６のバイエルンだが、直接対決（２勝）の結果で勝っているため、こちらも２位以内が確定した。
 
　大型補強を施して初の欧州制覇を目論むパリSGは、前節に４-０で下したアンデルレヒトを、今度はホームで５発を叩き込んで撃破。前節はネイマール、エムバペ、カバーニ、ディ・マリアという攻撃陣が揃って得点を挙げたが、今回はSBのクルザワがハットトリック達成で存在感を示した。
 
　一方、２試合で９失点を喫したアンデルレヒトは、ここまで勝点なしというだけでなく、32チーム中唯一の無得点チームである。
 
　バイエルンは好調コマンのゴールで先制し、74分に追い付かれたものの、その３分後にハビ・マルティネスが決勝ゴールを頭で決め、ユップ・ハインケス体制になってからはDFBカップのRBライプツィヒ戦の引き分け（PK戦で勝利）を除いて、全勝をキープした。
 
　グループAでは、マンチェスター・ユナイテッドもベンフィカを連破して勝点を12に伸ばしたが、まだ対戦を残すバーゼル、CSKAモスクワがいずれも勝点を６としたため、今節での決勝トーナメント行きを決めることはできなかった。
 
　マンチェスター・Uの先制点は、マティッチのシュートがポストにはね返り、跳んだベンフィカGKスビラーの背中に当たってゴール（オウンゴール）というもの。前節のCLデビュー戦で痛恨のミスを犯した18歳のベルギー人守護神は、マルシアルのPKを止めるなどの活躍を見せたにもかかわらず、今回も苦い思いを味わう羽目となった。
 
　グループDでは、バルセロナがオリンピアコスの敵地で引き分けに終わり、こちらも次ラウンド進出は次節以降に持ち越しとなった。どの試合でも攻撃的なサッカーを披露するバルサがスコアレスドローに終わったのは、昨シーズンのCL準々決勝・第２レグのユベントス戦以来である。
 
　最後にグループCだが、こちらは４節を終えた段階でも、４チーム全てにリーグ突破の可能性が残るという混戦模様となっている。
 
　首位争いを展開するローマとチェルシーは、前者がライバルから前節に続いて３点を奪い、そして今回は完封（前節は３-３の引き分け）。順位を逆転し、今後に向けて有利な状況に立っている。
 
　そして、ここまで調子の上がらないアトレティコ・マドリーは、今回もアゼルバイジャンのカラバフに引き分けて初白星はならず……。ホームで先制を許し、後半に同点とした後、相手が退場でひとり少なくなるというアドバンテージを得たものの、これを活かすことはできなかった。
 
　各グループの試合結果と順位は以下の通り。11月１日は、グループE～Hの８試合が行なわれる。
 
◇グループA
マンチェスター・ユナイテッド ２-０ ベンフィカ
得点：オウンゴール（45分）、ブリント（78分）
バーゼル １-２ CSKAモスクワ
得点：バ＝ズフィ（32分）　C＝ジャゴエフ（65分）、ヴェルンブローム（79分）
順位
１位　マンチェスター・U　勝点12
２位　バーゼル　勝点６
３位　CSKAモスクワ　勝点６
４位　ベンフィカ　勝点０
 
◇グループB
セルティック １-２ バイエルン
得点：セ＝マクレガー（74分）　バ＝コマン（22分）、ハビ・マルティネス（77分）
パリ・サンジェルマン ５-０ アンデルレヒト
得点：ヴェッラッティ（30分）、ネイマール（45＋４分）、クルザワ（52・72・78分）
順位
☆１位　パリSG　勝点12
☆２位　バイエルン　勝点９
３位　セルティック　勝点３
４位　アンデルレヒト　勝点０
 
◇グループC
ローマ ３-０ チェルシー
得点：エル・シャーラウィ（１・36分）、ペロッティ（63分）
アトレティコ・マドリー １-１ カラバフ
得点：ア＝トーマス（56分）　カ＝ミチェル（40分）
順位
１位　ローマ　勝点８
２位　チェルシー　勝点７
３位　A・マドリー　勝点３
４位　カラバフ　勝点２
 
◇グループD
オリンピアコス ０-０ バルセロナ
スポルティング １-１ ユベントス
得点：ス＝セーザル（20分）　ユ＝イグアイン（79分）
順位
１位　バルセロナ　勝点10
２位　ユベントス　勝点７
３位　スポルティング　勝点４
４位　オリンピアコス　勝点１
 
※☆はグループステージ突破決定