もっとも大成したのはクロース!
インドで開催された2017年U-17ワールドカップは、10月28日に開催されたファイナルでスペインを5-2で下したイングランドの優勝で幕を閉じた。栄えあるゴールデンボール賞(大会MVP)は、崩しの切り札として優勝チームを支えたMFのフィル・フォデンが受賞。類稀なボールスキルとセンスを備えた17歳で、その未来は大きな希望と可能性に溢れている――はずだ。
では、過去の受賞者たちはどうだろう。はたして、当時の期待に見合った成功を収めているのか。過去10大会でゴールデンボール賞に輝いた天才たちの、その後を追った。
もっとも大成したのは、2007年大会の受賞者トニ・クロースだろう。いまやR・マドリーの中盤に不可欠な絶対的な司令塔で、2014年にはドイツのブラジル・ワールドカップ制覇にも大きく貢献している。
そのクロースに続くのが、2003年大会のセスク・ファブレガスだ。
EURO2008、2010年南アフリカ・ワールドカップ、EURO2012というスペインのメジャータイトル3連覇のメンバーであり、実績だけならクロース以上だろう。ただ、いずれの大会でも絶対的な主力ではなく、クラブチームにおいてもバルセロナでは必ずしも成功を収めたとはいえず、現所属のチェルシーでも大黒柱にはなりえていない。
成功を収めたと呼べるとは、この2人にアメリカ代表の近年の躍進に寄与したランドン・ドノバン(1999年大会受賞者)を含めた3人くらいだろう。
期待を大きく裏切ったのが、ブラジルの未来を担うと評されたアンデルソン(05年受賞者)だ。
2007年夏に移籍したマンチェスター・ユナイテッドで大きな期待に応えられず、その後はフィオレンティーナ、インテルナシオナウと渡り、現在は母国コリチーバでプレーする。8キャップを刻んだブラジル代表とも近年は縁がない。
過去10大会でもっとも多くの受賞者を輩出しているのが、ユース世代の大会で驚異的な強さを発揮するナイジェリア代表で、なんと3人も選出されている。
アーセナルがパスを持つケレチ・ヌワカリ(19歳)、今夏にマンチェスター・シティからレスターに移籍したケレチ・イヘアナチョ(21歳)は今後の飛躍が十分に見込めるものの、苦戦を強いられているのが、2009年大会の受賞者サニ・エマニュエル(24歳)だ。
2012年にラツィオへ加入すると、下部組織で研鑽を積んでいたが、トップチームデビューできないまま2014年に退団。現在は無所属となっている。
U-17W杯でMVPを受賞したからといって、当然ながらその後のキャリアが保証されるわけではない。むしろ特大の期待とプレッシャーが重くのしかかり、それが足枷になるケースもある。
では、過去の受賞者たちはどうだろう。はたして、当時の期待に見合った成功を収めているのか。過去10大会でゴールデンボール賞に輝いた天才たちの、その後を追った。
もっとも大成したのは、2007年大会の受賞者トニ・クロースだろう。いまやR・マドリーの中盤に不可欠な絶対的な司令塔で、2014年にはドイツのブラジル・ワールドカップ制覇にも大きく貢献している。
そのクロースに続くのが、2003年大会のセスク・ファブレガスだ。
EURO2008、2010年南アフリカ・ワールドカップ、EURO2012というスペインのメジャータイトル3連覇のメンバーであり、実績だけならクロース以上だろう。ただ、いずれの大会でも絶対的な主力ではなく、クラブチームにおいてもバルセロナでは必ずしも成功を収めたとはいえず、現所属のチェルシーでも大黒柱にはなりえていない。
成功を収めたと呼べるとは、この2人にアメリカ代表の近年の躍進に寄与したランドン・ドノバン(1999年大会受賞者)を含めた3人くらいだろう。
期待を大きく裏切ったのが、ブラジルの未来を担うと評されたアンデルソン(05年受賞者)だ。
2007年夏に移籍したマンチェスター・ユナイテッドで大きな期待に応えられず、その後はフィオレンティーナ、インテルナシオナウと渡り、現在は母国コリチーバでプレーする。8キャップを刻んだブラジル代表とも近年は縁がない。
過去10大会でもっとも多くの受賞者を輩出しているのが、ユース世代の大会で驚異的な強さを発揮するナイジェリア代表で、なんと3人も選出されている。
アーセナルがパスを持つケレチ・ヌワカリ(19歳)、今夏にマンチェスター・シティからレスターに移籍したケレチ・イヘアナチョ(21歳)は今後の飛躍が十分に見込めるものの、苦戦を強いられているのが、2009年大会の受賞者サニ・エマニュエル(24歳)だ。
2012年にラツィオへ加入すると、下部組織で研鑽を積んでいたが、トップチームデビューできないまま2014年に退団。現在は無所属となっている。
U-17W杯でMVPを受賞したからといって、当然ながらその後のキャリアが保証されるわけではない。むしろ特大の期待とプレッシャーが重くのしかかり、それが足枷になるケースもある。