【選手権】鳥取県内は8年間無敗! 米子北がプレミアWESTで磨いた堅守速攻で頂を目ざす

カテゴリ:高校・ユース・その他

石倉利英

2017年10月30日

チームをレベルアップさせたのは“最高峰の舞台”での経験

県内では敵なしの米子北。2年生の佐野海舟など個々の実力に疑いの余地はない。写真:石倉利英

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 絶対王者の強さは際立っていた。
 
 10月28日に行なわれた高校サッカー選手権・鳥取予選決勝。米子北が鳥取城北に4-0で勝利し、8年連続13回目の出場を決めた。2009年12月の新人戦から県内の公式戦では負けなしが続いており、10年以降、インターハイと合わせて16大会連続の全国行きとなる。
 
 今回の決勝もそうだったように、県予選は他校との実力差が大きいため、ボール支配率で圧倒して攻め続ける展開が多いが、やはり伝統のスタイルは堅守速攻。出足の鋭さと球際の激しさ、最後まで走り切る運動量で相手を封じ、カウンターで素早くゴールを目ざす戦法が持ち味だ。決勝では何度か攻め込まれる場面があったものの、終わってみれば相手のシュートは0本で、危ないシーンが皆無だった。
 
 今年は高校年代最高峰のプレミアリーグWESTに昇格。昨年WESTを制したサンフレッチェ広島ユースなど、精鋭ぞろいの強豪チームと日常的に対戦することで、自慢の堅守に磨きがかかっている。前述したディフェンスの原則に加え、押し込まれても崩れず、チャンスを狙い続けるメンタルタフネスの強化にも格好の舞台。開幕当初はあっさり失点してしまうこともあったが、中断明けの8月には当時首位のヴィッセル神戸U-18を自慢の堅守速攻で仕留めて2-1の勝利を掴むなど、結果と内容で成果を見せている。

 最終ラインの中央で堅守を支えるのは、166センチながらヘッドの強さを誇るキャプテンの三原貫汰(3年)と、カバーリングや対人などで安定したプレーを見せる宮本薫(3年)のCBコンビ。1年時の昨年からレギュラーに定着し、高いボール奪取力と豊富な運動量でJクラブも注目するボランチの佐野海舟(2年)も、守備の安定に不可欠の存在だ。

 
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