なでしこジャパンのマッチメイクは有意義だったのか。主将の熊谷紗希が語る――

カテゴリ:高校・ユース・その他

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2017年10月23日

「なでしこリーグでこれだけ蹴ってくるチームはなかなかないと思う」。

キャプテンの熊谷はスイス戦の戦いに手応え。ハイボールへの対応を試す良い機会になったという。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[MS&ADカップ]日本女子代表2-0スイス女子代表/10月22日/長野Uスタジアム
 
 男子日本代表がニュージーランド、ハイチと戦った10月シリーズでは、ワールドカップに向けた強化という意味で、果たして適当なマッチメイクだったのかという疑問がメディアを中心に呈された。

 翻って今回の日本女子代表(なでしこジャパン)の強化試合はどうだったのか。なでしこジャパンは10月22日、MS&ADカップと銘打たれた親善試合でスイスと対戦し、2-0で勝利した。果たして、このマッチメイクは意味のあるものだったのだろうか。
 
 台風が接近している影響で、大雨が降りしきるなか行なわれたゲーム。
「前半はボールの伸びがあって、思いのほか自陣奥深くまで来ていたので、前に出ていこうにもいけないところがあった。でも背後をぶっちぎられる場面はあまりなかった」
 試合をこう振り返ったのは、なでしこジャパンのキャプテン熊谷紗希(リヨン/フランス)だ。
 
 日本とスイスのスタメンの平均身長は10.2㌢差。圧倒的なフィジカルの差がある相手に対して、日本は無失点で試合を終えた。
 
 クロスボールを撥ね返し続け、完封の立役者となった熊谷はさらに、「スイスはふたりの主力を欠いていた。それでも、なでしこリーグでこれだけ蹴ってくるチームはなかなかないと思う。そういった意味では、ハイボールを多用してくる相手への対応の部分で、今日の試合は良いトライができた。やっぱり練習と実戦は全然違いますから」と、国内組にとっては経験の少ない攻撃スタイルのチームと対戦できたことに手応えを語った。
 
 スイスとの強化試合は、世界の強豪国にフィジカルで劣るなでしこジャパンにとって有意義なものになったようだ。その意味でスイス戦の結果は、今年12月に開催されるEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジアカップ)、19年フランス・ワールドカップの出場権を懸けて戦う来年4月のアジアカップに向けて、勢いに乗れる勝利になったに違いない。

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取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb)
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