攻め合いは見応えがあったが、それを演出したのは…
10月22日、ブンデスリーガ第9節が行なわれ、ケルンは0-0でブレーメンと引き分けた。
18チーム中で未勝利の2チーム、ブレーメンは3分け3敗で17位、そしてケルンは1分け7敗で最下位という、“裏”の大一番で、ホームチームのケルンは大迫勇也が今回もスタメンに名を連ねた。
互いに初勝利(そしてその先の浮上も)懸かった重要な一戦だが、硬くなることなく、積極的に攻撃を仕掛ける。特にアウェーのブレーメンはポゼッションで上回り、先にゴールを奪おうという意思を見せてきた。
しかし、最初にチャンスを作ったのはケルン。6分、巧みな身のこなしから左サイドを突破した大迫がクロスを入れると、彼と2トップを組んだギラシーがヘッドで合わせる。ゴールマウスを捉えられなかったものの、可能性を感じさせるプレーだった。
実際、その後もケルンはカウンターから惜しいプレーを幾度も見せる。8分にも再び大迫のクロスからギラシーがヘディングシュートをGK正面に飛ばし、13分にもギラシーは好位置からミドルを放った。
19分には逆に、ギラシーが頭で落として大迫にチャンスを提供するが、わずかに飛び出したGKパブレンカが先に追い付き、シュートを放つことはできない。
さらに33分、今度はビッテンコートが大迫にボールを預けてペナルティーエリア内へ走り込み、大迫はリターンパスを送る。ビッテンコートはこれをコントロールできなかったが、こぼれ球をギラシーがシュート。しかしこれも、GKの正面だった、
38分にも、大迫が反転からのシュートでブレーメンのゴールを脅かすなど、チャンスを創出したケルン。ブレーメンがボールを保持しながらも、最後のところでのプレーが雑で決定機を作れず、ベルフォディルのヘッドなど、GKホルンを脅かすようなシュートは数えるほどしか放てなかったのとは、対照的だった。
しかし後半は一転、ケルンがポゼッションで上回り、ブレーメンが効果的な攻撃を見せる。49分にはM・エッゲシュタインが左からのクロスをニアで受け、早くも決定的を迎えた。空いたスペースを利用し、アウェーチームはスムーズにボールを前に進むことができた。
60分あたりからはケルンの時間となり、たびたびゴール前に迫るが、ここではブレーメンDF陣が粘ってはね返し続ける。そして徐々に、試合はオープンな展開となって、両チームが中盤に広大なスペースを空けて、目まぐるしく攻守を入れ替えていく。
大迫は71分にハインツの左からのクロスをエリア内で受けるも、一発で収め切れずにシュートチャンスを逃し、74分には縦パスで抜け出しそうになったが、粘り強いDFに先に触れられて、ボールはパブレンカに戻された。
彼は79分、クリュンターと交代。序盤は好機を作ったが、時間とともに存在感が薄くなっていったという印象で、この大事な一戦で決定的な仕事を果たすことはできなかった。
終盤、両チームは互いに決定機を量産。特にケルンは、ギラシーが81、86、88分に絶好のゴールチャンスを得ながら、ダイレクトで撃てば決まる可能性が高い場面で切り返してみすみす相手DFに寄せる時間を与えてしまうという判断ミスなどで、一度もゴールネットを揺らせない。
一方のブレーメンは90分、CKでディレイニーが完璧なヘディングシュートを放つが、ラウシュのゴールライン上でのオーバーヘッド・クリアで得点を阻まれ、終了の笛が鳴る寸前には、アウグスティンソンの抜け出しての決定的なシュートが、ゴールマウスを外れていった。
スコアレスドロー。互いに勝利を狙い、集中し、気合も十分で見応えのある一戦だったが、最下位争いらしく、雑な面、そして隙も多く、これが攻め合いを演出していたのも事実である。
またしても勝利はお預けで、浮上のきっかけは掴めず……。次節、ケルンは敵地でレバークーゼンと、一方のブレーメンはアウクスブルクとホームゲームを、それぞれ戦うことになるが、果たして彼らの未勝利はいつまで続くのだろうか。
18チーム中で未勝利の2チーム、ブレーメンは3分け3敗で17位、そしてケルンは1分け7敗で最下位という、“裏”の大一番で、ホームチームのケルンは大迫勇也が今回もスタメンに名を連ねた。
互いに初勝利(そしてその先の浮上も)懸かった重要な一戦だが、硬くなることなく、積極的に攻撃を仕掛ける。特にアウェーのブレーメンはポゼッションで上回り、先にゴールを奪おうという意思を見せてきた。
しかし、最初にチャンスを作ったのはケルン。6分、巧みな身のこなしから左サイドを突破した大迫がクロスを入れると、彼と2トップを組んだギラシーがヘッドで合わせる。ゴールマウスを捉えられなかったものの、可能性を感じさせるプレーだった。
実際、その後もケルンはカウンターから惜しいプレーを幾度も見せる。8分にも再び大迫のクロスからギラシーがヘディングシュートをGK正面に飛ばし、13分にもギラシーは好位置からミドルを放った。
19分には逆に、ギラシーが頭で落として大迫にチャンスを提供するが、わずかに飛び出したGKパブレンカが先に追い付き、シュートを放つことはできない。
さらに33分、今度はビッテンコートが大迫にボールを預けてペナルティーエリア内へ走り込み、大迫はリターンパスを送る。ビッテンコートはこれをコントロールできなかったが、こぼれ球をギラシーがシュート。しかしこれも、GKの正面だった、
38分にも、大迫が反転からのシュートでブレーメンのゴールを脅かすなど、チャンスを創出したケルン。ブレーメンがボールを保持しながらも、最後のところでのプレーが雑で決定機を作れず、ベルフォディルのヘッドなど、GKホルンを脅かすようなシュートは数えるほどしか放てなかったのとは、対照的だった。
しかし後半は一転、ケルンがポゼッションで上回り、ブレーメンが効果的な攻撃を見せる。49分にはM・エッゲシュタインが左からのクロスをニアで受け、早くも決定的を迎えた。空いたスペースを利用し、アウェーチームはスムーズにボールを前に進むことができた。
60分あたりからはケルンの時間となり、たびたびゴール前に迫るが、ここではブレーメンDF陣が粘ってはね返し続ける。そして徐々に、試合はオープンな展開となって、両チームが中盤に広大なスペースを空けて、目まぐるしく攻守を入れ替えていく。
大迫は71分にハインツの左からのクロスをエリア内で受けるも、一発で収め切れずにシュートチャンスを逃し、74分には縦パスで抜け出しそうになったが、粘り強いDFに先に触れられて、ボールはパブレンカに戻された。
彼は79分、クリュンターと交代。序盤は好機を作ったが、時間とともに存在感が薄くなっていったという印象で、この大事な一戦で決定的な仕事を果たすことはできなかった。
終盤、両チームは互いに決定機を量産。特にケルンは、ギラシーが81、86、88分に絶好のゴールチャンスを得ながら、ダイレクトで撃てば決まる可能性が高い場面で切り返してみすみす相手DFに寄せる時間を与えてしまうという判断ミスなどで、一度もゴールネットを揺らせない。
一方のブレーメンは90分、CKでディレイニーが完璧なヘディングシュートを放つが、ラウシュのゴールライン上でのオーバーヘッド・クリアで得点を阻まれ、終了の笛が鳴る寸前には、アウグスティンソンの抜け出しての決定的なシュートが、ゴールマウスを外れていった。
スコアレスドロー。互いに勝利を狙い、集中し、気合も十分で見応えのある一戦だったが、最下位争いらしく、雑な面、そして隙も多く、これが攻め合いを演出していたのも事実である。
またしても勝利はお預けで、浮上のきっかけは掴めず……。次節、ケルンは敵地でレバークーゼンと、一方のブレーメンはアウクスブルクとホームゲームを、それぞれ戦うことになるが、果たして彼らの未勝利はいつまで続くのだろうか。